週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

古いクルマに落ちていた謎の物語

僕の友達K君の話です。

 

古いクルマが好きなK君は

1997年型の車を2年前に購入しました。

先日運転席側のシートの着座センサーが故障したので

シートを外しての修理に出したら

シートの下から女性の指輪が出てきて

内側を見ると、

『94.XX.XX X』という刻印があったそうです。

 

 

この車はワンオーナーで

そのオーナーは女性ということは聞いていました。

ということは、

1994年に彼女は結婚して

3年後の1997年にこのクルマを新車で買ったことになります。

そしてここにその指輪を落としたということは

ここでどんなドラマがあったのだろうか?

 

夫とけんかをして指輪を外した瞬間に落としたか。

逆に夫と指輪が外れるほど激しく燃え上がったか。

いやまてよ、それ以前に相手は夫じゃなかったかも。

 

古い車検証が残っていたので

調べたら誰かはきっとわかる。

果たして送っていいほうがいいのか

何もしないほうがいいのか・・・。

 

かく言うK君、実は還暦を迎えた2か月前に

2度目の奥さんと結婚式をあげました。

 

落ちていた指輪を持ち主に返そうかどうか迷っている姿には

なんだか昔の自分を重ねているような困った顔のK君が

手に取るようにわかり、

今日は一日中そのことが頭から離れずに

ニヤニヤしていました。

 

その古いクルマは何なのか聞いていません。

でもそんな物語に登場するのは

やっぱりイタリア車、

アルファロメオとかであってほしいから、

その車種を聞くのはやめとこうと思います。