週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

かつて住んでいた懐かしのふるさとへ・・・。

僕は八ヶ岳に山小屋を買う前に

4年ほど千葉県の勝浦市で小屋を借りて

二地域居住していました。

 

過日、ちょっとした用事で勝浦の方に行くことになった際

ふと思い出して

かつての故郷を訪ねることにしました。

 

その小屋は国道から入って農道をくねくねと走り、

1分ほど行ったところにあります。

 

田んぼがあって、神社があって、低い山を背に抱え・・・

といった典型的な里山の風景を気に入って借りた山小屋でしたが、

あれから5年以上たつにもかかわらず、

何一つ変わらずその風景は僕をひっそりと迎え入れてくれました。

 

 

クルマを止めて周りを見渡していたら

普段はここにはいない大家さんのIさんがひょっこり現れ、

「あれえっ!!kogyさんじゃないの!!!」と言って

にぎやかに迎え入れてくれました。

 

Iさんはいすみ市の活性化に日々活動している方で

この上の写真の畑では

実験と名乗りながら

いちじく、米、えごまといった農作物を育てていて

僕は何度もおすそ分けしていただきました。

懐かしい話に花が咲くと思いきやIさん、

「これここの畑で育てたさとうきびから作ったさとうきびジュース、

ちょっと飲んでみてよ!!」

といってコップに注いでくれました。

 

見た目は茶色で全くおいしそうに見えませんでしたが

カボスを絞って飲んだらすごいうまいではありませんか!!

もちろん甘いですが

胃袋に自然とすうっと入っていく甘さです。

しばらくすると胃袋に入ったさとうきびが

体中に夏を運んでくるのがわかりました。

 

「Iさん、相変わらずパイオニア精神全開ですね!」

そう言ったらIさん、

「そりゃそうだよ、

都会で精神的に病んでいる人が消えない限り

僕はいすみ市でみんなを受け入れる活動をし続けるよ」

そう言って

昼間なのに赤茶けた酔ったような顔で笑いました。

 

一緒にいたのはほんの30分ぐらいでした。

でも、また連絡取りあいましょう、

そう言って復活した勝浦の風景は

何も変わっておらず

人のエネルギーも何も変わらないままでした。

 

八ヶ岳と往復する今もそうですが

二地域居住先はどこであっても

エネルギーをもらえるライフスタイルだと思います。