先週末の八ヶ岳で
またとても素敵なカフェを見つけました。
駅でいうと甲斐小泉が最寄り駅になるのだと思います。
イタリアンのお店、「GROVE CAFE」です。
http://www.geocities.jp/yatsugatakegrovecafe/index.html
大きな小屋、いい感じに色あせたその佇まい、
八ケ岳にとても似合っています。
カフェというと
一戸建ての家のイメージがありますが、
家というより倉庫のような外観。
背の高い木々に囲まれた森の中にあって、
「GROVE」(木立、小さな森)という名は
このカフェの特許のように思えます。
扉を開けて店内に入ると、
高い天井の広い空間が広がっていました。
窓が大きく、
冬の柔らかい日差しが
あますことなく注ぎ込んでいます。
薪ストーブが置いてありましたが
焚いてなく、
それでも暖かいのはこの日差しのせいでしょうか。
いや、よく見ると日差しのせいだけではありません。
この写真の奥にあるピザ窯の火が
ストーブの役目を果たしていたのです。
ランチメニューを見たら
大きく、ピザとパスタの2種類がありました。
妻と二人なのでシェアしようと、
ピザとパスタを一つずつ注文しましたが、
午前中丸太運びをやり終えた体は
もっと肉を欲しているようで、
アラカルトでソーセージの盛り合わせも追加。
窓の外に広がる葉の落ちた木立を眺めながら、
この高い木はなんだろう、と思いながら、
待つこと10分、
まずはソーセージの盛り合わせがやってきました。
大きめの普通のソーセージと
チョリソが一本ずつ、
ナイフを入れるとプチプチはじけ
食欲をそそります。
マスタードを少しつけて口に入れると
じわ~っと肉の油のうまみが広がり、
ああ、うまい~!
クルマじゃなかったら
絶対ワインを頼んでいるでしょう。
ああ、うらめしい!
一気に全部食べてしまいそうな自分を制しながら
ワインのかわりに水を飲んで
ゆっくりゆっくり食べていたら、
ほどなくしてピザがきました。
「海老とアボカドのピザ」です。
焼き立て感丸出しの
クレーターのような生地の突起。
その谷間に
海老とアボカドが散りばめられています。
実は僕はそれほどピザが好きではありません。
ですので次の
「スモークチキンとトマトのパスタ」のために
ピザには手を伸ばさないでいましたが、
あまりのおいしそうな焼き立て具合に
思わず1枚。
え、なにこのうまさ?!
生地の薄くてパリパリ感がおいしい店もあれば
厚手のモチモチ感で勝負する店もあります。
ここのピザは、
その両方のいいとこどりしたような感じです。
しかも海老とアボガドという、
鉄板の組み合わせ。
まずいわけがなく、
オリーブオイルを目いっぱいかけて
それをジュージューすすりながらほおばりました。
間髪を開けずにパスタが来ました。
やっと僕のメインが来たか、と思って、
待ってましたとばかり口に入れたのですが、
ピザのうまさの印象が圧倒しています。
いや、もちろんパスタもおいしかったです。
でも、それ以上にピザが僕の味覚に刺さった。
(ってなわけで、パスタの写真忘れた~💦)
自律神経がいかれぎみの僕は
ビタミンEが豊富なアボカドなんかがいいですよ、
と医者に言われていて、
ドトールとかで海老とアボカドのミラノサンドなんぞを
時々食べますが、
次元がちがったあ・・・。
(ドトールさん、でも好きですよ💦)
もしも「GROVE CAFE」に来たら
何よりもピザをお勧めします!
そしてこのお店は
大勢でワイワイ楽しむというよりも、
少人数で静かにムーディーな時を過ごすのに
ふさわしいお店です。
もしもディナーなどであれば
運転を放棄してして
じっくりワインを傾けて
ピザを焼く炎を眺めながら
暖かい時の流れに酔う身をゆだねる、
そんな過ごし方が合う店です。
子供にとっておもちゃ屋さんというのは
宝島のような場所です。
見るものすべてが楽しくて
その中で新しい宝物に出会えるからです。
大人にとっての八ヶ岳は
子供にとってのおもちゃ屋さんのような存在です。
食べるものすべてがおいしくて、
その中でも新しい味覚に出会えるからです。
冬将軍がすぐそこにいる先週末の八ヶ岳、
「mountain*mountain」のガバオライスといい、
目から鱗の充実した食べ歩きでした。