週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

冬は命の筋トレの時間

2週間ぶりの八ヶ岳です。

関東はもう梅三昧。

八ケ岳はそこまでいかなくても

春の気配がどこかにあるに違いない・・・

八ケ岳に春の気配を探しに来た、

そんな今日でした。

 

着いてすぐ庭を見渡しました。

 

おお! 

水仙が芽を出していました。

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ここはデッキの真ん前の

石垣の部分なのですが、

去年の夏のデッキ工事の際に

基礎工事でぐちゃぐちゃに

ひっくり返された場所でした。

 

これがその時の様子です。

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それまで咲いていた草花は

ずべてユンボに

ジュサーミキサーのように

かき混ぜられてしまいました。

 

もう昔の花は咲かないのかなあ・・・

なんて99%あきらめていたのですが、

束になって芽を出しています。

 

すごい!

この生命力に思わず感動です。

 

そして目をあげると・・・

おおお!

ロウバイの花が先週よりも咲いている。

 

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この花、八ヶ岳の山小屋を買って

初めて知った花ですが、

ひょとすると僕が一番好きな花かもしれない。

 

去年の冬、極寒の中、

茶色一色の殺風景な庭に、

この、花なのか実なのか葉なのかわからない

淡い黄色に、

鳥たちが集まってきていました。

すごく寒くて、

なんでこんなに寒い中

わざわざ八ヶ岳に来てるんだろう・・・

なんて暗い気分が立ち込めていた時のこと。

それを見た時、

なんだかとても救われた気がしました。

 

ああ、やっぱり命はずっと死んでいない。

 

ちなみにロウバイは

玉梅、茶梅(山茶花)、水仙と並ぶ

雪中に咲く代表的な4つの花の一つ。

 

僕がロウバイが好きなのは

さあ、いよいよ春が来るぞ~!

って声高に叫ぶほかの3つの花にはない、

うつむき加減で

凍った地面を照らすように咲く

その控えめな姿にあるのかもしれません。

そこから発する芳香に

鳥たちを集める理由があるのかもしれません。

 

ちなみに花言葉は「慈愛」だそうです。

 

そんな微かな春の気配を感じる庭を見ながら、

この週末は「寒得」でどこに行こうかな・・・

なんて思ったら、

「寒得」終わってしまっているではありませんか💦

2/17までだったようで・・・。

 

そうか、ここ八ヶ岳では、

「寒得」の終わりが春の始まりなのかも。

 

人も自然も

「冬」は「殖ゆ」の季節。

命が筋トレしている、

そんな季節なのかもしれません。