僕はブランド物に興味はないのですが、
それぞれ用具のジャンルにおいて
何故かポコッと飛び出るように
有名なブランド品が一つ、ないし二つぐらいあります。
例えば、
たくさんのニトリの椅子に混じって
イームズのラウンジチェアがあったり、
おもちゃのような安物時計に混じって
ロレックスの腕時計があったり、
ユニクロの洋服に混じって
タトラスのダウンコートがあったり・・・。
統一感がないというか、
ぶれまくる性格なのか・・・。
それで
照明器具なんかもまったく興味がなくて
どうでもいジャンルだったのですが、
八ケ岳の山小屋を買っ時、
リビングと続いている食卓の上は
おしゃれな照明をつけたいと何故か思い、
妻と吉祥寺を巡っていた時、
とある小さな雑貨屋さんで
二人とも瞬間惚れしてしまった照明器具に出会いました。
ルイスポールセンPH5の
とても古いビンテージものでした。
笠の外側の色は赤。
内側は白とブルーの2色。
物自体は古く、
よく見ると若干ゆがんだりしていたのですが
それがまたいい味をだしていました。
取付口は引掛シーリングに、
ソケットなどはLED仕様に
チューニングされていたので
今の家にも全然問題ないとのこと。
10万ぐらいしたと思うのですが
衝動買いに近かったです。
それで喜び勇んで八ヶ岳の山小屋に持って行き
早速取り付けようとしたら
30年ぐらいの前の家です。
取り付け部分が現代仕様になっておらず
取り付けることができませんでした💦
それでずっと照明器具を変えられなかったのですが、
今日、遂に照明器具の取付口のいくつかを
引掛シーリング仕様に工事してもらい、
2年ほど眠っていたルイスポールセンPH5を
取り付けることができました。
これが取り付ける前の照明。
これはこれで意外とおしゃれだったりするのですけどね、
何となく趣味とは違います。
そして交換した後がこれです。
ああ、やっぱりピンとくるう~!
大枚はたいて買った甲斐があった。
衝動買いは正しかった、と思いました。
見上げると柔らかい光が
薄暗いリビングの全体へと広がっています。
薪ストーブの暖かさと似ているなあ、と思いました。
イームズのラウンジチェアも
ロレックスの腕時計も
タトラスのダウンコートも
殺風景な日常の紅一点。
だからこそ愛着が沸いてきます。
一点豪華主義を主張するわけではありませんが、
使い道が同じジャンルの用具の中で
敢えて一つだけこだわってみる。
それって人生を豊かにする秘訣の一つかもと思いました。