東京の家を出て空を見上げると、
夏空。
こんなに青い空は久しぶりです。
小学生の時の夏休みに入った初日のような気分で
八ケ岳に向かったのですが、
外苑前で首都高に乗ろうとしたら
閉鎖しているではありませんか💦
急いでスマホで調べてみたら
今日は東京オリパラに向けた交通規制テストの日だったらしく、
首都高のほとんどの出入り口が封鎖になっていました。
夏休み初日の気分が半分折れました。
仕方ありません。
調布までノロノロと国道20号を行って
調布から中央高速に乗りました。
中央高速は八王子ぐらいまでは混んでいましたが
それ以降はスムーズに進みました。
また夏休み初日の気分が戻ってきて、
いつものように大月で降りて
下の道を行くと、
勝沼あたりに黒い雲がかかっていて
ポツポツとウインドウガラスを雨が叩きはじめました。
そうだ、台風が来ているんだ・・・。
そう思ったら、また夏休み初日の気分が
また萎えてきました。
それでも雨はそれきり降ることがなく、
時折雲の合間から太陽を眺めながら
八ケ岳の山小屋に到着したのは、
午後4時でした。
一通り雑木林をうろつき
みょうがの実が出ていないか確認したり
(まだ出ていないようです💦)
ちょっと熟しすぎた梅の実を取ったりして
風呂を沸かし
6時には風呂に入り、
ほてった体を鎮めようと
テラスに椅子を出して
雲の隙間に青空が時折覗く空に向かって
ワインで乾杯。
東側を流れる川のせせらぎの音がサラサラと聞こえてきます。
南側の道路は時折り犬を連れたご近所の人が通りますが
雑木林に隠れて僕の湯上りの姿は見えないでしょう。
そうして6時半になったら
ひぐらしのの大合唱が始まりました。
5.1chのサランドスピーカー以上の
ひぐらしの大音響が
八ケ岳ならではの小宇宙にワープさせてくれて
僕は徐々に東京の垢が落ちていくのを感じました。
薄れていく東京の記憶の中で
昨日BS東京で見た
「突撃!隣のスゴイ家」を
何故か思い出しました。
”明るく暮らす家”がテーマで
都内の坊高級モデルハウスが紹介されていて、
天井に窓を設けることで
北向きでも部屋中が明るくなることや、
家の中に樹木やシダの葉を植えて
水が循環するビオトープのようなスペースを設けることで
せせらぎが聞こえる
明るく安らぎの家を実現できると
案内してくれたプロの方が語っていて、
その家の値段が9000万+αという”安さ”に
ナビゲーターのアンガールズの山根さんが
びっくりしていましたが、
そんな大金をかけることなく、
それ以上の心地よさを感じることが出来るのになあ・・・と、
ちょっと優越感に浸りました。
ひぐらしが鳴き終えた今、
雑木林から虫の声が聞こえてきます。
それが何とも言えず
静けさを引き立てます。
東京では聴こうとも思わないジャズを聴きながら
もう少し飲んで、
金曜日ですが明日のために
早めに寝ようと思います。
夏休みの初日に戻った気分で。