週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

お気に入りのbarbourのジャケットがカビだらけ

今日の夕方八ヶ岳に入った。

雨・・・。

山小屋に入ると重くのしかかるような肌寒さ。

湿度を見ると75%だった。

 

カーテンを開けようと寝室に行ったら

どこかカビ臭い。

これはひょっとしてひょっとするかも・・・

なんて思ってハンガーを見たら

そのひょっとしてをはるかに超える

ひょっとしてが待っていた。

大好きなbarbourのジャケットが

あちこち粉を吹くように白くなっていた。

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やっちまったあああ~~~・・・!

 

barbourのジャケットは全体にオイルがしみ込んでいて

それが防水機能を果たしているという

なんともイギリスらしいジャケットで

ちょっと重くて

暑い日に着ると思いっきり蒸れたりして

しかも猫の毛を吸い寄せるようにつけるので

なんとも使い勝手は悪かったのだが、

それはきっと都会に住んでいるせいだからであって

イギリスの田舎のように

日本でも八ヶ岳みたいなところにこそ合うはずだとばかり

山小屋に持って行って

時折思い出したように着ていたのだが、

ほんのわずか目を離したすきに

カビのムシロになってしまった。

 

こうなるとこのオイルドジャケットは手に負えない。

カビを落とそうと水洗いすると

オイルまで落ちてしまう。

落ちてしまうと色も変色し

barbourらしい濃い艶のある深緑は消えてしまう。

そこにもう一度オイルを塗ってしみ込ませなくてはいけないのだが

元のようにしっかりとオイルがしみ込んだジャケットにはならない。

 

限りなく元に戻そうとしたいのなら

barbour推奨のクリーニングに出さなくてはいけない。

しかしこれはこれで1万5000円以上もかかり

とんでもない出費になる。

 

散々迷った挙句行きついた答え。

東京に持って帰ってお風呂で何度も洗って

それを乾かしてオイルも塗らない。

オイルの抜けた普通のジャケットとして着よう。

背に腹は代えられぬ!

 

艶のない色の褪せたジャケットは

さぞかし安っぽくなってしまうかもしれないけれど

ひょっとして日本の気候には

こういう方が合っているのかもしれない・・・。

いや、ひょっとして日本人の僕には

こういう使い方が合っているのかもしれない・・・。

なんて自分を慰めながら

淡い期待を抱きながら

セミも息途絶えた雨の雑木林を眺め

思わず落とした肩に

フリースを羽織った夜である。