週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

オーガニック・ライフについて

昨日はパシフィコ横浜で開催されている

国際オーガニックEXPO 2018」に

行ってきました。

かねてより「オーガニック・ヴィレッジ・ジャパン

(OVJ)という団体の活動を手伝っていて、

その関係で毎年招待状をいただきます。

 

2020東京オリパラもあって、

社会的にもオーガニックへの関心は高まりつつある中、

今年は去年よりももっと賑わっているのだろう・・・

そんな期待をしていったのですが、

結果はその逆。

出展社もぐっとすくなく、

人もまばらで

(初日のせいもあるのでしょうが・・・)

閑散としていました。

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出展社さんは声を張り上げて頑張っていたのですが、

あんまり人がいないのでかわいそうでした。

 

賑わっていたのはというと、

こんなようなキッチンカーとか屋台です。

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印象的だったのは広い展示場の真ん中で展開されていたのが

フードコートということ。

でも売っているものはお弁当4~5種類と

3種の味のカルツォーネ、それにドリンク類。

1時過ぎに行ってお弁当を頼んだら

もう売り切れということで、

仕方なくカルツォーネ(580円)を買い、

コートに並べられたオフィス用のイスに座って食べました。

 

でも、このカルツォーネはおいしかったあ!

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その奥のステージではパネルディスカッションが行われていました。

「オーガニック市場を広げるには」

というタイトルで、

関係者や有識者らの熱い想いが

マイクから響いていたのですが、

持続可能なとか、地球環境保全だとか、

健康とか未来とか、生物多様性とか、

やっぱり去年と同じようなキーワードばかりで、

あまり進化を感じませんでした。

 

もう「EXPO」なんて冠をつけて

都心にオーガニックを集結させるようなステージは

終わったのではないでしょうか。

 

ここにオーガニックを見に来るよりも

八ケ岳に来た方がよっぽどオーガニックに出会えるし

ワンベジ」なんていう

それ以上に楽しいイベントだってやっている。

(まだ行ってないですが、楽しみにしているイベントの一つです)

みんなそのことに気が付いているのではないかと思います。

 

 

先日僕の会社の先輩で

ロンドンに10年ほど勤務していて

イギリスを第2の故郷と呼んでいる人と話していたら、

その人が先々週に1週間ほどクルマで

イギリスのコッツウォルズ地方をドライブしたときに、

Daylesford Farmshop」というオーガニックファームに

立ち寄ったらしいのです。

そこは広大な貴族の屋敷をオーガニックファームにして、

宿泊や食事はもちろん、衣類や雑貨、生活に必要な

あらゆるもののオーガニック製品が揃えられていて、

クッキングスタジオなんかもあって、

それらがまるでコンランショップのように

一つのコンセプトで貫かれていて、

もちろん値段は高いのですが、

思わず入って食べて買いたくなるような

かっこよさだったといいます。

 

このDaylesford Farmshop

オーガニック・ライフスタイルが話題を呼んでいて

ロンドンなどの都市部に次々と店舗ができているようなのですが、

僕はこの話を聞いて、

「ああ、もう都心発地方へ」という時代は終わったと思いました。

誰もが憧れるような素敵なライフスタイルは

地方から生まれ、それが都心へと伝播していく。

そんな時代がいよいよきたな、と、

うれしくなりました。

 

会話は弾み、

じゃあ日本でかっこいいオーガニック・ライフスタイルが

似合う地方ってどこかなあ?

なんて話になったのですが、

軽井沢→高級別荘地のイメージが強すぎる

・箱根→高級別荘地や観光地のイメージが強い

・伊豆→海や観光のイメージが強すぎる

・房総→オーガニックへの感度は高いけどブランド感が弱い

那須御用邸とか牛乳とかのイメージが強い

みたいな、勝手な私見で盛り上がっていたら、

なんだか八ヶ岳あたりが一番いいんじゃない?

という結論に落ち着きました。

(八ヶ岳びいきの勝手な意見だと思って下さい💦)

 

そう。

あくまでも勝手な思い込みですが、

八ケ岳とオーガニックなライフスタイルって

なんだかすごくマッチしていて、

ひょっとして八ヶ岳でどんどんオーガニックが広まり

そんな八ヶ岳発のライフスタイルショップができたら

都心でも話題になるのではないかと思いました。

 

かつて縄文時代八ヶ岳山麓はたくさんの人がいたといいます。

縄文時代の都心でした。

八ケ岳にはそんな根源的な魅力があるのではないかと。

 

これまで生産者の声や流通の人の声、認証団体の人の声、

料理研究家有識者の声など、

オーガニックを推進するたくさんの人の声を

聞いてきました。

皆さん、とても熱くて、ものすごいエネルギーです。

それゆえよくぶつかっていました。

みんな方向性は同じです。

が、うまく歯車が回らない一番の要因は、

庶民の経済軸に乗らない、ということです。

高い。その割においしいかどうかわからない。

でも健康にいいのも将来のためにいいのも理屈ではわかる。

どうしてもエシカルな視点での訴求になりがちです。

 

もっと楽しい、かっこいい、みたいな憧れを作りたい。

一昔前は、一戸建てに憧れたように、

クラウンに憧れたように、

八ケ岳のオーガニックライフって夢!

なんて人が増えたら、

日本のオーガニックは違う展開を見せるのではないかな、

と感じました。

 

左脳で力まず、右脳で感じてもらうような。

 

有機栽培。

僕も理屈こねてないでやってみる!

八ケ岳でやってみたいことのひとつです。