今日、僕も妻も休みを取って、
お昼ごろまで八ヶ岳にいたのですが、
朝庭の掃除をしていたら
ご近所のＦさんが犬を連れて
通りかかりました。
「あれ、月曜日いるなんて珍しいね～」
「そうなんです、一緒に休みをとれるのはなかなかないんで・・・」
なんて話から、せっかくですからお茶でも、ということで、
Ｆさんと愛犬２匹を家に招きました。
ベランダに椅子を置いて
家の中からテーブルを出して
アイスティーなんぞを飲みながら
Ｆさんといろいろ人生論を交わしました。
Ｆさんは６０歳まで会社に勤め、
そのあと雇用延長に応じて
契約社員的な立場で会社に残ったのですが、
現役の時とはまるで違い
自分の居場所のなさを痛切に感じ、
６２歳で退職、
八ケ岳に来ました。
登山関連には造詣の深いＦさん夫妻、
八ケ岳に来たら知り合いに
ちょっと山小屋を切り盛りして欲しいと言われ、
迷った末に週末山小屋の管理人として
働きました。
３年ほど働いたとのことです。
勤めていた会社とは全く真逆の接待業に、
いろいろなご苦労があったようですが、
体力のこともあり、
６５歳で管理人を辞めて
完全にリタイアし、
今ではご夫婦で八ヶ岳ライフを悠々と楽しんで
いらっしゃいます。
僕より２０歳も年上とは思えないほどアクティブです。
「これから家に戻ったら
この２匹のためにドッグランを作るんだ！」
と、楽しそうに話してくれました。
四捨五入すると８０歳とは思えないほど
体はマッスルで
声には張りがあります。
Ｆさんを見ていると
人生は最後まで攻めなくてはいけないと感じます。
僕のサラリーマン時代の同期は
もうみんな役職定年を迎え、
中には定年退職を迎えた仲間もいます。
でもみんな言うのは
年金をもらえるのが６５歳なので、
６０歳で辞めてからの５年間
どう過ごすか、です。
雇用延長して残るか、
会社の看板を利用して何かやるか・・・
いずれにしてもこれまでの延長で物事を考えているので
新しいことにチャレンジするぞ！
という人はなかなかいません。
いや、そりゃそうだと思います。
僕だって会社勤めしていたらそう思うだろうし、
ひそかに年金生活早く来ないかなあ・・・
なんて頭の片隅に思っていますから。
でも、Ｆさんと話をしていたら
そんな守りに入っちゃいけない！と思いました。
サッカーでよく１点差で勝っていて、
後半戦も終わりに近づき、
みんなその１点を守ろうと守りに入ったら、
ちょっとしたミスから同点、
あるいは逆転されるケースがよくあります。
攻撃は最大の防御。
理屈ではわかっていても
なかなかそうできないのが人間というもの。
でも、いろいろ話をしていて勇気と希望をもらいました。
そしてなんとなく決めたこと・・・。
僕は今５７歳ですが、
まずは６０歳まで働く。
今と同じように、軸足を東京に置きつつ、
週末八ヶ岳ライフという２地域居住生活です。
それで６０歳から６５歳までの間に
軸足を八ヶ岳に移動する。
移動すると言っても僕の場合はフリーランスなので
会社員のようにスパッと切り替えすることにはなりません。
むしろこれまでのフリーランスの仕事を
どうしたら八ケ岳で活かせるものにできるか。
できる仕事だけに集中していく
シフト期間にするということです。
それがどんな仕事になるのか
まるでわかりませんが、
多分そう覚悟を決めて八ヶ岳に移住したら
何かが動き出すでしょう。
６０歳まで今まで通りに攻める。
６０歳を過ぎたあたりから、
守りを固めながらも新しい攻め方を模索する。
６５歳を過ぎたら
その新しい攻め方を
誰にもお金にも縛られずに楽しむ。
そうしようと決めたら
なんだかこれからの未来が楽しくなってきました。
「Ｆさんを少しは見習いなさいよ！」
と、よく妻には怒られますが、
いつまで前を向いて攻める姿勢こそ大事。
若い世代への一番のメッセージにもなるのだと思いました。
