週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

一人山小屋に来て、自分に戻れたような今日です。

今日八ヶ岳に入りました。

 

いつものように中央高速で勝沼まで行き、

そこで降りて下の道(国道20号)を行きます。

 

勝沼を降りて少し行くと

遠く正面に南アルプスが見えてきます。

雪をかぶっていました。

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この南アルプスをフロントガラスの先に眺めながら、

甲府を抜け韮崎に入る頃になると、

今度は八ヶ岳が正面に見え始めます。

 

国道20号から国道141号に入り

清里方面に向かってクルマを走らせると、

あんなに遠かった八ヶ岳が

あっという間に目の前にそびえます。

こちらも雪をかぶっていました。

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すそ野の広がりから

噴火前の八ヶ岳を頭の中で描くと、

たしかに富士山より高かったのではないか、

と思われるぐらいのすそ野です。

 

毎回、来るたびにこんなことで感動してしまいます。

 

東京から高速に乗って長坂で降りてしまえば

1時間ぐらい早く山小屋に着くでしょう。

でも敢えてそうしないのは

この変化を楽しみたいからです。

 

妻は真逆で

さっさと目的地に着いてしまいたいタイプですが、

僕はその途中の変化を楽しみたいタイプ。

 

今日は一人なので、

のんびり後者の旅を楽しみました。

 

東京では

四六時中たくさんの誰かに囲まれていながらも、

無性に一人を感じる時があります。

でも俄然人口密度の薄い

山小屋に来ると、

誰もいない静まり返った空気の中に、

無性に誰かと一緒でいることの心強さを感じます。

 

不思議なものです・・・。

 

山小屋に入ると

室内の温度は5度。

すぐさま灯油ストーブを点火し、

風呂を沸かし、

薪ストーブを焚きました。

 

温まるまでには1時間以上かかります。

 

薪ストーブが安定するまで

今日の夕飯の支度です。

 

夕飯はというと、

野菜が不足してるよなあ・・・

ぐらいの感じで入ったオギノで

何も考えず、

人参、キャベツ、まいたけ、かぼちゃ、

ブロッコリー、鶏肉などを買い、

山小屋についてさあてこれをどうすべか・・・

なんて考えていても

気の利いたレシピが思い浮かばず、

だったら全部丸ごと煮込んでしまえ!

とばかりの、

ほうとうなのか、鶏鍋なのか、

はたまたきりたんぽなしのきりたんぽ鍋なのか

わからないような、

醤油と酒と砂糖で煮込んだ料理を作り、

それを酒のつまみにすることにしました。

 

もちろん熱源は薪ストーブです。

 

こんないい加減な料理ともいえない料理が

とてつもなくうまいんです!

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敢えてレシピを書くとすると・・・、

 

・人参     1本

・キャベツ   1/4

・かぼちゃ   中サイズの1/4

・まいたけ   1パック

・ブロッコリー 小サイズ1

・鶏肉     300g

・だし     小さじ2

・しょうゆ   大匙3

・日本酒    200cc

・砂糖     大匙1

・水      200cc

 

といったところでしょうか。

 

人と合わせなきゃいけない、とか、

美味しい料理を成功させなくてはいけない、とか、

そういうプレッシャーを感じないのが

一人山小屋のいいところ。

 

親の介護やら子供の結婚やら

密度の濃い日々が続いていたのですが、

今日は自分に戻れたような

清々しい気分です。

 

~NiiMo~【新潟モノづくり製造所】