ずっと家にいると運動不足になるので
買い物がてら近所を散歩しました。
テレビではどのチャンネルも
画面の隅でコロナニュース速報を
テロップで流し続けていて
外は一分一秒を争う
緊急事態にあるかのようです。
マスクをしてこころを厳重に武装して
外に出ると、
外は春の日差しが暖かく、
人もクルマも少ない街に降り注ぎ、
のんびりと時間が流れていて
ここが東京とは思えないほど。
テレビで流れてくる東京と
自分の足で確かめる東京は、
果たしてどちらが本当の現実なんだろう?
いつものコース、
新宿御苑の側道を
大木戸門から新宿方面へと歩くことに。
ここは入園料が取られず
まるで森の中を散策しているかのようで
大好きなコースです。
春の木漏れ日にこころが和みます。
和んだこころで世界堂に行き
封筒を買い、
その足で銀行に行って振込やら振替などを済ませます。
丸井も伊勢丹も閉まっていて
人通りがいつもよりずっと少ないのは
そのせいかもしれないなあ・・・。
でも、街のラーメン屋もそば屋も
肉屋もカフェも
電気屋もブティックも楽器屋も
どこもいつも通り営業していました。
どんなに人が少なくても
人通りがある以上閉めるわけにはいかないのだと思います。
体力のある大手企業と
体力のない中小企業や個人事業の差を
あらためて感じました。
カフェに入ってコーヒーを飲んで
1時間ばかり本を読み、
その帰路、畳屋の店先で
畳の切れ端を巻いただけの箒のようなものを見つけました。
”自由にお持ちください”
とあります。
手に取って匂いを嗅ぐと
畳のいい匂いがします。
箒にはならないけど
芳香剤兼オブジェにいいかもしれない、
と思って、
ひとついただいて帰りました。
仕事らしい仕事もなく
頭空っぽにして散歩してたら
いつものコースの身近な場所で
いろんな発見があって
満ち足りた気分になりました。
おしまい。