明日東京に戻ります。
最近我が家のマイブームは
八ケ岳の水で、
特に一緒に暮らしている息子が
うまいうまいといって飲みほすので、
八ケ岳から戻るときは
水を持って帰るのがお約束になっています。
いつもはパノラマの湯にある
天然深層水を汲んで帰るのですが、
昨日ランチを一緒にしたAさん夫婦が
大滝神社の水は絶対オススメ!
というので、
さっそく行ってみることに。
大滝神社は小淵沢の駅の近くにあります。
雨でどんより暗かったせいか、
午後2時というのに
道のどん詰まりの森の中にある神社は
人気もなくなんとなく怖く感じました。
その恐さを追い払うように
まずは御祈祷。
そうして水を汲もうとしたのですが
場所がわかりません。
神社の脇には
どうどうと音を立てて滝のように
水が流れていて、
ここかなあ、と思ったのですが
足場もないしずぶぬれになってしまう・・・。
たくさんの人が連日水を汲みに来るとは思えません。
Aさんに
「水汲み場は大滝神社のどこにあるのですか?」
と聞いた時、
「行けばわかります」
と言われたのですが、
わからない💦
途方に暮れてスマホで画像検索したら
水汲み場の写真があって、
それと同じ場所を探しました。
すると神社の左奥にようやく見つけました。
水汲み場、などと親切に書いてあるわけではなく
ただパイプから水が流れ出しているだけです。
強烈な量なので
4つの2Lペットボトルと
5Lのペットボトルは
一気にいっぱいになりました。
飲んでみると
その柔らかい口当たりが
東京の蛇口から出てくる水と明らかに違うのがわかります。
そして、パノラマの湯の天然深層水よりも
柔らかいかもしれないと思いました。
これでご飯とか炊いたらおいしいだろうな~。
ここの水は「日本の水100選」に選ばれている水です。
山梨県では3カ所あります。
一つは忍野八海、もう一つは白州尾白川、
そうしてもう一つが八ケ岳湧水群で、
八ケ岳湧水群には
三分一湧水をはじめとするいくつかの湧水が
あるのですが、
採水できるのはここだけなのです。
休日となると県外ナンバーのクルマが並んで混雑するらしいですが
今日みたいな平日、
ちょっと雨模様の日なんぞ、
誰もいなくて厳かな神社の雰囲気も味わえて
心まで洗われました。
ところで水で有名な大滝神社ですが
ここの主祭神は
大国主命(オオクニヌシノミコト)と
少彦名命(スクナヒコナノミコト)です。
二人とも国造りの神様ですが、
少彦名命は体が小さく
一寸法師のモデルになったともいわれているようですね。
社殿も決して大きくはありませんが
山を背にしっかりどっしりしていて
妙な力強さを感じます。
左側にはどうどうと湧水が流れ出て
右側にはその湧水を利用してニジマスの養殖が行われており
南側ではわさびが栽培されています。
目を閉じて耳をすませば
水の音に乗って
太古の人々の営みの記憶がよみがえってきます。
連休の合間にまた一つ八ヶ岳の奥の深さに
触れることができました。