ここ3週ほど八ヶ岳に行けていません。
そして今週末も行けません。
ついこの前
僕は山小屋で
伐ったカラマツを丸太にし、
さらにそれを斧で割って冬支度をしていました。
初夏の日差しの中
汗をかきかき薪を割った自分を
まるでビデオカメラを撮っているかのように
記録している自分がいて、
そのビデオを
忙しくなってしまった仕事の合間に
瞼の裏に映しています。
それはまるで信じられない光景です。
自分がこんなところで薪割りしていたなんて、
まったく想像できません。
実現出来ない遠い憧れのような映像なのです。
ところが僕は
再来週は行けることになると思います。
そうするとこの信じられない映像のように
僕はそこで薪を割っているでしょう。
憧れが現実になった瞬間。
でもその瞬間
これは僕の憧れの瞬間だったんだ、
なんて噛みしめてみるなんてことはありません。
憧れは過去になり
ただただ黙々と現実と向き合うだけの時間が
淡々と過ぎていくのです。
そうして何泊かして東京に戻る日。
東京でPCに向かって企画書を書いていたり
打ち合わせでいつもの部屋にいる自分を想像することは
当たり前のようにたやすい。
そこは憧れではないからでしょうか。
現実から現実への単なる移動の日です。
僕にとって八ヶ岳に行くということは
現実から憧れの世界へタイムスリップすることです。
行ってしまえば八ケ岳もすぐさま現実になるのですが
その不思議な感覚がたまらなく好きなのです。
この週末も行けませんが
この不思議な感覚を糧に
来週も現実を励みたいと思います。
たまには仕事もせんと!なのです。
なんだかわけのわからないお話に付き合っていただき
ありがとうございました。
おやすみなさい・・・。