週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

「風の時代」の”願ったり望んだりしたことはすぐに手に入る”感覚

昨日は娘夫婦の家に呼ばれ

改めて孫の1歳をお祝いしました。

一生食べ物に困らないように・・・という願いが込められた

「一升餅」という昔からの風習にならって

1.8キロの餅を背負わせたのですが

見事にひっくり返ってしまいました。

 

これは食べ物に困るというしるしなのか!?と思いきや、

ひっくり返ったら厄除け出来たということでもあり、

まあ何があっても縁起のよい結果に落ち着くことになっていました。

 

一升餅を終えたらおもちゃのプレゼント。

音楽を流すと体をゆすって踊るので

音楽の出る機関車と

小さな太鼓(ドラムセット)をプレゼントしたら

夢中になって鳴らし始め、

スティックを取り上げようものなら大泣きするありさまで

少しずつ我が出始めたかな・・・。

 

1年間でみるみる人間っぽくなっていく。

その早いこと早いこと!

 

気がつけば疲れ切って

死んだように寝てしまった孫を見て、

ついさっきの餅を背負ってひっくり返る瞬間は

もうすでに過去のものだと思うと

なんだか切なくなりました。

 

落ち着いたら大人たちの時間がはじまりました。

なんだか疲れ切っている娘の夫君に

大丈夫か?と声をかけたら、

一日中テレワークでしかも残業もあるとのこと。

でも疲れる理由の本当はそこにあるのではなく

仲間やクライアントと確認するにもテキストベースになるので

その文章を打ち込んだり

あるいは返事がすぐに帰ってこずに

それを待っている時間とかが長く、

それが疲れてしまうのだとか・・・。

リアルで会っていれば

すれ違いざまに「これでいい?」「あ、いいよ」で済む話も

下手したら1時間2時間かかってしまう。

顔色(ニュアンス)がわからないので

いいよと言っても、まあいいか・・・のいいよなのか

バッチリ!のいいよなのかわからず、

もやもやした雲は何となく晴れないらしい。



ふと思いました。

SNSど真ん中で育ったZ世代と呼ばれる

10代後半から20代半ばぐらいまでの世代は、

すべてSNS上でオープンになってつながっているのだとか。

いつどこにいて何をしているのは

全部分かっているのだとか。

僕はどうしてそこまでSNSでつながりたいんだろう?

と疑問に思っていたのだけれど、

ひょっとしてそれは僕らが出社してリアルに会って

五感を通して”察して”いることや

人との”距離感の微調整”を

SNSでやっているのではないか、と。

「あれ」「それ」で伝わる世界。

顔や声を聞けばその場の空気がわかる世界。

そこにはものすごい情報が行き交っていて

それを僕らは常に処理し判断しているのだけれど

そのものすごい情報量を

味覚と触角の欠いたアンテナで

一生懸命受信しているのではないかと。

多分常時つながっていることで

人を察し、距離感を調整し続けているのではないかと思いました。

 

でも、そう考えるとコミュニティというのは

大きく変わろうとしているのがよくわかります。

例えて言えば、

100人が住むどこか山奥の限界集落と同じような村が

距離とは関係ないところで機能することになります。

その村に年齢、性別、国籍に関係なく

いろんな人たちが住んでいます。

村人たちは他の人の毎日の様子をSNSで観察しています。

Aさんが食べたいもの、

Bさんがしたいこと、

Cさんの悩み、

Dさんの健康状態、

今日の自分とみんなの距離感・・・。

「なんだか今日は体がだるい・・・」

なんて思ったりつぶやいたりしたことを

村の誰かが察知して、

レトルトのおかゆをamazonで手配して届けてくれる、

なんてことも十分にあるでしょう。

ケガをしてSNS交信ができなくなって困っていたら

呼んでもないので救急車が駆けつける、

なんてこともあるかもしれません。

やがて歳を取って老人ホームに世話になるときに

そういう仲間と示し合わせて入れば

初めてリアルな場で会っても

まるで旧知の中であったかのように

「久しぶり!」とばかりに楽しく過ごせるでしょう。

そうなると今の昭和のお年寄りが老人ホームに持つ

”誰も知らない人ばかりの姥捨て山に捨てられる感覚”は

無くなっていくでしょう。

 

それって『風の時代』がいう、

”願ったり望んだりしたことはすぐに手に入る”

という感覚に近いのではないでしょうか。

 

そうなっていくとしたら、

僕はそのことにもろ手を挙げて賛成する人間ではないのですが

覗いてみたい好奇心が膨らみます。

 

さて、ぐっすり寝てしまった孫ですが、

今朝ほど娘からLINEがあり、

誕生日の儀式に疲れたのか

熱を出した模様。

明日病院に連れて行くというので

妻は明日をテレワークに日にシフトさせました。

僕は明日の朝は動けるような体制でいようか・・・。

 

そうやってスタンバイ出来てしまえるのも

家族のLINEで常につながっているからと思うと、

「風の時代」の入り口にいることを理解した気がします。