つい最近”いとこ会”なるものがありまして、
それはいわゆる”還暦会”でもあったのですが、
さすが昭和生まれでバブル期に
社会人1年目をスタートさせた世代です。
場所は六本木ヒルズの51階にある
「六本木ヒルズクラブ」。
いとこの一人がここの会員で場所を仕切ってくれました。
めったに行けないレストランです💦
その51階から見る東京都心は壮大でした。
都市を造った人類のすごさを感じます。
でもどこかリアリティにかけ離れていて
ミニチュアの模型を見ているようでした。
そのミニチュアの世界に入り込んだ僕はガリバーになって
さらに薬を飲まされたような気分になって
頭がふらふらしました。
そうしてその次の日に八ヶ岳に入りました。
山小屋からの眺めは風が吹けば高木がしなり
その高木を鳥たちがせわしなく鳴きながら足早く移動し、
その鳥たちが落とした糞を養分にしたロウバイのつぼみが
いまこそ花を咲かせようとばかりパンパンに膨らんでいて
そこはまさに100%リアリティの世界でした。
頭がふらふらすることはありませんでした。
僕はこのどちらの眺めも好きです。
前者はというと人として生まれたことの崇高さを感じる。
後者はというと命あるもの同士のつながりを感じる。
でもあえてどっちが好き?
と聞かれたら、
やっぱり山小屋からの眺めですかね。
仮にそこに一本一万円のワインの代わりに
ワンカップ大関があったとしても。
なぜなら頭がふらふらせずにシャンとしているからです。
そんなふうにして様々な生命から
もっと舞台にあがって一緒に踊ろうよ、
と誘われている気がするからです。