週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

六本木ヒルズからの眺めと山小屋からの眺め

つい最近”いとこ会”なるものがありまして、

それはいわゆる”還暦会”でもあったのですが、

さすが昭和生まれでバブル期に

社会人1年目をスタートさせた世代です。

場所は六本木ヒルズの51階にある

「六本木ヒルズクラブ」。

いとこの一人がここの会員で場所を仕切ってくれました。

めったに行けないレストランです💦

 

その51階から見る東京都心は壮大でした。

都市を造った人類のすごさを感じます。

でもどこかリアリティにかけ離れていて

ミニチュアの模型を見ているようでした。

そのミニチュアの世界に入り込んだ僕はガリバーになって

さらに薬を飲まされたような気分になって

頭がふらふらしました。

 

そうしてその次の日に八ヶ岳に入りました。

 

山小屋からの眺めは風が吹けば高木がしなり

その高木を鳥たちがせわしなく鳴きながら足早く移動し、

その鳥たちが落とした糞を養分にしたロウバイのつぼみが

いまこそ花を咲かせようとばかりパンパンに膨らんでいて

そこはまさに100%リアリティの世界でした。

頭がふらふらすることはありませんでした。

 

僕はこのどちらの眺めも好きです。

前者はというと人として生まれたことの崇高さを感じる。

後者はというと命あるもの同士のつながりを感じる。

 

でもあえてどっちが好き?

と聞かれたら、

やっぱり山小屋からの眺めですかね。

仮にそこに一本一万円のワインの代わりに

ワンカップ大関があったとしても。

 

なぜなら頭がふらふらせずにシャンとしているからです。

 

そんなふうにして様々な生命から

もっと舞台にあがって一緒に踊ろうよ、

と誘われている気がするからです。