週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

縁を取り持つ鳥つくね

神田のとてもおいしい焼き鳥屋さんを紹介します。

おいしい、安い、大きい。

3拍子揃っています。

 

中でも温泉卵につけて食べるつくねは巨大で

マニアの間では「ハンバーグ」と呼ばれています。

 

お店の名前は、「中むら」。

JR神田駅から神田橋の方に向かって

5分ほど歩いた場所のビルの地下1階にあり

どちらかというと場末の居酒屋みたいな感じですが

どうしてどうして!

これぞ神田!と言わしめる味で

1週間以上前でないとなかなか予約が取れない人気店なのです。

 

これがうわさの「黄身つくね」。

 

大きいと味は・・・となりがちですが

とんでもない!

ほどよくジューシーにミンチにされた肉に

小さく刻まれた軟骨がコリコリと食感を楽しませてくれて

2本3本と行けるぐらい。

でも1本でお腹はもう半分いっぱいになっているという

煩悩を悩ませる罪深きつくねなのです。

 

この罪深き串はつくねだけではなく

ネギ間やレバーとて全部同じです。

ネギ間の肉は唐揚げサイズで

レバーは鳥とは思えない大きさとトロトロ感。

 

昨日は仕事仲間の接待で行ったのですが

6時半に入り11時まで飲んで

しかもビールやら焼酎やら日本酒やら

一人平均6杯ぐらい飲んで、

全部で¥23,620-でした!!

 

ところでなぜ神田?なぜこの店?

なぜに八ヶ岳のブログなの?

と思った方もいらっしゃるかと思いますが

種明かしします。

 

ここは僕が6年前に八ヶ岳に山小屋を買ってすぐに

ブログを通じて知り合った

同じ年代で、同じように東京と八ヶ岳を行ったり来たりしていた

Yさんに紹介してもらった店なのです。

 

そのころ僕はフリーランスで

週の半分以上は八ヶ岳にいました。

一方のYさんはというと神田に勤務するサラリーマンで

Yさんと初めて飲んだときに

連れて行ってもらった店だったのです。

山にこもっていた僕にとってリーマン街の神田は新鮮で

その賑わいとおいしさに大感動しました。

 

あれから5年たった今、

何とも不思議なことに

僕とYさんは立場が逆転してしまいました。

 

僕はというとこの4月に神田にある会社に社員として勤め始め

一方のYさんはというと6月に神田の会社を定年退職し

以前の僕のように八ヶ岳にどっぷりつかる生活に入っていったのです。

 

だから僕にとってこの「中むら」は懐かしいお店。

神田に務めることになった以上

どうしても行きたかったお店だったのです。

 

接待で盛り上がりながらも

巨大つくねを食べていたら

ふとYさんとのここでの会話を思い出しました。

 

「八ヶ岳だと足がないので外にのみに行けないですから

飲むんだったら東京ですね」

「東京だったら神田いいですね!神田を拠点に

八ヶ岳二地域ライフ情報を交換しましょう!」

 

お互いの立場は逆転しましたが

ここ神田の「中むら」にYさんをお誘いするのは

今度は僕の番になりました。

 

つながった縁を

左右反転の形でつなげてくれる「中むら」は

東京での還暦過ぎたおっさん同士の

サードプレイスになりそうです。