娘が二人目の孫を無事出産し、
お祝いと同時に上の孫のお世話に関西から来た
娘の夫君の両親と
久しぶりにおいしい焼肉晩餐をしました。
場所は江東区枝川にある焼き肉屋
「大喜」です。
このお店は芸能人がお忍びで通うという隠れた有名店ですが、
僕ら夫婦はかれこれ20年以上前から
このお店をちょっとした日の夕飯に利用していました。
というのも
このお店のあるすぐ近くのマンションに住んでいたからです。
この枝川地区はそもそも韓国人が住んで出来上がった街で
朝鮮小学校もあり
僕らが住んでいるころは
運動会などではチマチョゴリを着たお母さんたちが
ぞろぞろいて、
児童公園ではハングル語交じりの人たちと子供を遊ばせたり、
僕は身近な場所でワクワクの異文化交流を感じていました。
一方で映画「パッチギ!」であったように
やはり日本と韓国は相いれない部分もあったせいか
豊洲とは一線を画した地区だったことは否めません。
ただ時の流れというのは本当に街を変えてしまうもので
マンションが林立し
建物もどんどん建て替わって
その中におしゃれな焼肉屋さんが潜んでいるという
SNS全盛の現代において
格好の”ネタの街”に生まれ変わってしまっていました。
その懐かしい街で久しぶりに食べる焼肉は
じわーっと思い出がこみ上げてくる
絶品の味でした。
タン塩、ハラミ、カルビ、ロース、ホルモン・・・。
どれをとってもそのワンランク上の「上」を注文しなくても
間違いなく裏切らない味で
特にハラミなんぞは
内臓系に近い部位ということをそのまんま表現してくれる
野性味もあって、
食べている自分はやっぱり肉食動物なんだ・・・
なんて感動させてくれます。
体を張って仕事をしている役者さんがお忍びで通うのが
なんとなくわかります。
僕たち同年代の4人は
ここで2時間ほど共通の楽しい会話をしました。
孫のこと
住まいのこと
仕事のこと
健康のこと
趣味のこと
親の介護のこと
そういえば20年以上前に
亡くなった義母に連れられて
このようなことについて説教のごとく聞かされ
全然脳裏を素通りしたこともあったのですが
それとおんなじような話を今自分がしていると思うと、
街の変化以上に時の流れを感じます。
散々飲んで食べて2万円+α。
お会計してお店を出たら
タクシーを飛ばしてまでここに来る予約客が列を作っていて
その間をすり抜けて
まだ夜のとばりが降りる前の
心地よい海風と潮の香りをほんのり浴びながら
懐かしの街をそぞろ歩き
現在・過去・未来と家族がつながっていることの
安心感みたいなものをかみしめて
お互いの帰路につきました。
枝川にはこのお店のほかに
昔からやっている焼き肉屋さんが数件ありますが
新大久保はそろそろお腹いっぱい・・・
という人に是非探検してほしいお勧めの街ですよ!