週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

神保町の一角で普通じゃない中華にガツンと舌を殴られた

今日は、

中華料理の神髄を極めた、

というよりも、

中華料理の多様性のすごさを知った夜でした。

 

神保町で打ち合わせをを終え

仕事仲間7人とそのまま会食へ。

向かった先は

神保町の『中華大興』です。

 

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神保町と言えば

「学生街×レトロ×本」で

安くて昔ながらの名店が多いイメージですが、

そんな激戦区の

通りから少し入ったところにあって、

人知れずひっそりと営み続けるこの店は、

中華料理の概念を破壊するような

あっぱれ!

と叫びたくなるような

見事な料理を連発してくれました。

 

まずは7人席についてビールで乾杯。

すると誰かが、

「なんかこのビール、クラフトビールみたいな

濃厚さがあるよね」

とつぶやいたら、

「あ、俺もそう思う!」

ともう一人が答える。

 

でもビールのジョッキは

キリンビールだし、

ここは普通のキリンビールでしょ!

となって、

一同いい仕事のあとのビールは

何でもうまい、という結論に達しました。

 

しかし次々と運ばれてきた料理は

仕事のあとのメシはうまい、

みたいな情緒論に巻き込まれない

強烈な個性を放っていました。

 

以下、写真と共に列挙しますが、

次から次へと運ばれてくる料理に

7人が一斉に箸をつつくので

写真を撮ってる場合ではなかったです。

なので、写真にない料理も注文しています💦

 

ピータン

 

写真がなくてすみません💦

これは自家製なのでしょうか?

2皿きたのですが

2皿とも味が違います。

後から来た方が

明らかに濃くて苦味があってうまみもある。

かといって一皿目は

あっさりした中にもパンチが効いている。

そのパンチに少したって気づいたのですが、

パクチーが絶妙な絡みをみせていました。

 

厚揚げ

 

これも写真がなくてすみません💦

これ、厚揚げじゃないでしょ?

豆腐を素揚げしている感じです。

外側は揚げたてのパリッパリ感、

パリパリ音を立てて齧ると、

中からフワフワの豆腐がとろけだします。

大豆で作ったデザートのようです。

 

雲白肉

 

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なんて読むかはわかりません。

豚のばら肉だと思われますが、

これ下味付けがすごいんだと思います。

口に入れたとたんに

とろける~!という感触がどういうものか

初めてわかった気がします。

(あっという間に残り2個!)

 

ペペロンレタス

 

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これはペペロンチーネのレタス版です。

シャキシャキしたレタスが

レタスの味を失わず、

それに唐辛子とオイルが絡んで、

絶妙な旨さを醸し出しています。

これならうちでもできる!

とメンバーの一人が言いましたが、

どこかに技が潜んでいそう・・・。

 

茄子山椒

 

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見た目は茄子の味噌炒めです。

ですが、口に入れた途端、

山椒のしびれるような味が広がります。

この味は大発見です。

中華料理で茄子、といえば茄子味噌ですが、

全然違うでしょ!

この味は人類の盲点ともいえる味です。

 

そうこうしているうちビールがなくなり、

僕は店のおやじさんに

グレープフルーツサワーを注文しました。

するとおやじさんは

細身の鋭い顔つきを急に和らげ、

「これはうまいですよ~」

と、ニヤリ。

 

間もなく来たグレープフルーツサワーが

これです。

 

グレープフルーツサワー

 

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なんといっても見た目がきれい。

ピンクグレープフルーツ生絞り、です。

一口飲んだらこれはやばいと思いました。

お酒という感覚がゼロ。

ピンクグレープフルーツを

甘さとうまみのある炭酸で割っている、

そんな感じなので、

これは女性には間違いなくもてるでしょう。

もてる時期をすっかり終えた中年7人が、

俺も俺もと一斉にこのサワーを頼んだら、

おやじさんうれしくて、

細身の体をクネクネさせて

踊り始めました。

(なんでそうなるのよ!)

 

棒棒鶏

 

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ここにもパクチーが絡んでいます。

肉はというと、これは胸肉なのでしょうか?

脂身がない分味噌がしっかりまとわりついて、

油のうまさでごまかすような味ではありません。

肉を食べている、という野生の実感があります。

 

餃子

 

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宴会の後半戦に出てきた餃子ですが、

僕がカメラを向けたときには、

15個来た餃子は、

もう3つしか残っていません。

そのぐらい7人の味覚を虜にしたのは、

餃子そのものもそうですが、

タレです。

山椒が入っていたのは見た目でわかりましたが、

これ、タレだけでも売ったら

すごい儲かるのではないでしょうか!

 

さて、そのあとは

締めの麺です。

汁なしのタンタンメンと

汁ありのきのこ麺を注文、

これまた写真を撮る間もなく

むさぼるように食い尽くされてしまいましたが、

いわゆるラーメンでもない、

中華そばでもない、

個性の塊のような麺でした。

 

最後にメニューの写真です。

 

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見てください、この値段。

3ケタ超えるものありません。

もちろん昼も営業しています。

 

おやじさんに聞いたら、

昔からやっているけど

今年店内を改装したばかりだとか・・・。

その店内は、

昔ながらの中華の味を守るのではなく、

むしろ、革新を楽しんでいるような新しさ。

これはすごい店に出会いました。

 

その証拠に、

2時間ほどでお開きになったのですが、

その時間、7時半ぐらいでしょうか、

どどどっと若いグループや

カップルの人たちがやってきて、

あっという間に席を埋め尽くしました。

 

どんだけ早くから飲んでんだよ!

と言われそうですが、

早めに来ておやじさんの変な踊りも見れて、

普通じゃない時間を過ごすことができました。