明け方、
家の前の道路を
ビシャビシャ音を立ててクルマが通るので、
ひょっとして・・・
と思ってベッドから這い出してカーテンを開けたら、
一面雪化粧でした。
今年初めての雪かもしれない。
でも意外に寒くない。
昨日の方が圧倒的に寒かった。
初めは曇っていましたが、
少しずつ雲が晴れて
時折日が差すようになると、
木々の枝に積もった雪が解けて
ポタポタ落ち始め、
今度は雨が降っているかのよう。
そんな雪解け音を楽しみながら
コーヒー片手に
のんびり外を眺めていたら、
一匹の野良猫が
庭の隅っこを
スタスタと横切って行きました。
こんな寒いところに野良猫いるんだあ・・・
ちゃんと暖を取れる住みかがあるのかなあ・・・
なんて思っていたら、
可愛そうになってしまいました。
それに比べてうちの二匹は
なんて贅沢なやつらじゃ・・・!
さて、昨日の話です。
庭中凍り付いて
歩くたびにサクサク霜柱が音を立てる中、
確かな命の躍動を見つけました。
葉っぱが凍り付いているのに
しっかり白い花を咲かせている小さな命。
地面にしがみつきながら
枯れ葉の布団から太陽に向かって
手を伸べる緑の命。
木の枝に目を凝らすと
栄養を蓄えたいくつものつぼみが
じっと春が来るのを待っているかのようです。
それとなく枯れ枝を裏返してみたら、
割れ目から小さなゾウムシのような生き物が
のそのそと這い出してきました。
こんなに小さい命が頑張っている。
冬になると木は葉を落として
自らの成長を抑制しますが、
ほかの植物や生物の越冬を
助けています。
夜、薪ストーブを焚いていたら
リビングの窓に何やら動くものが。
蛾です。
中に入りたいよ~と言っているように
羽をパタパタさせています。
ごめんよ、君を家の中にいれるわけにはいかないんだ。
枯れ葉の中とか木の枝の割れ目とか
いい寝床を探せるといいな・・・。
がんばれ!小さな命どもよ。
と思いつつ、
寒いベッドルームから布団を一式
リビングに持ち出して、
ストーブの真ん前に布団を敷いて、
東京の二匹の猫のように
ぬくぬく寝床に入ってしまった夜でした。