今日の八ヶ岳の「寒得」は
50%オフ。
東京からバスで長坂までやってきた妻を乗せて、
以前から注目していたけど
ランチにしてはちょっと高いなあ・・・
と躊躇していた、
小淵沢駅前の「ビストロ・バガブー」に
行って来ました。
なにせ今日は半額です!
こういう時こそ
普段食べられない高級なものを食べるのに得がある!
という妻のポリシーに従い、
着いていった、というのが正直なところでしょうか。
「ビストロ・バガブー」は
小淵沢駅のすぐ隣にあるのですが、
看板らしきものがないので
よ~くみないとわかりません。
また、駐車場もありません。
ですので、近くの公営の駐車場に止めることになります。
駐車場にクルマを止めたのは
11:15分ぐらいでしょうか。
同じようにクルマを止めて
奥さん友達らしき二人が
駅の方に向かいました。
こりゃきっと「寒得」バガブー狙いに違いない!
そう直感した妻は、
スタスタ歩き、二人を追い越し、
バガブーに入りました。
流石に女性の直感は当たりますね💦
僕らのすぐ後に
彼女たちも店に入ってきました。
これが「ビストロ・バガブー」です。
店内に入ると
カフェのような空間が広がっていました。
11:20分だというのに
もう何人かお客さんがいました。
すべて女性。
でも、僕らの後を追うように
次々とお客さんが入ってきて、
11:30にはもう満席になりました。
ギリギリベストのタイミングで
入店できたのかもしれません。
さて。
メニューを見ます。
前菜とメインとパン一つがついた、
通常だと1800円のランチが900円。
いつもの東京での仕事のランチと同じ値段です。
その値段で凝ったコース料理が食べられるのですから
「寒得」さまさま!
僕は前菜に「にんじんのポタージュ」、
メインに「フランス産鴨もも肉のコンフィ」を。
妻は前菜に「自家製ハムの盛り合わせ」、
メインに「甲州クリスタルポークのグリルステーキ」を、
それぞれ注文し、
シェアすることにしました。
これが「にんじんのポタージュ」。
濃すぎもなく甘くもなく、
ちょうどいいとろみが
地味ですが、とっても滋味です。
夢中になってスプーンですくって
半分くらいになったところで、
メインの「フランス産鴨もも肉のコンフィ」が
やってきました。
いんげん豆と根菜のスープに載った
鴨のコンフィは、
皮がパリパリで中の肉はジューシーで、
”鴨のうまみを見事に閉じ込めて見せましょう”と、
楽しそうにほくそ笑む、
シェフのマジックを見ているかのようです。
そしてさらに想像を上回ったのが、パンです。
外はカリカリだけど
中はボソボソ。
フランスパンってそんなものだよな・・・
と思っていたら、
見事にその期待を裏切ってくれました。
もっちりずっしりというよりも、
優しいくらいに柔らかい生地が、
カリカリの表面と混ざって、
口の中で溶けていきます。
とても軽くて、とても優しい。
このパンにこそ、
オーナーの人柄がこもっているのかもしれません。
ちなみに妻が注文した前菜とメインは
こちらです。
席も道路が見えて日差しが差し込む
ベストの席をいただきました。
このランチ、
東京で食べたら3000円は超えるでしょう。
すぐ値段に換算してしまうのは意地汚いかもしれませんが、
こういうクオリティの高いコースを
気兼ねなくいただけるのは、
冬の八ヶ岳の醍醐味です。
クルマを運転していたのでお酒は飲めませんでしたが、
これでワインとか頼んだら、
もうここで一日が幸せに終わってしまうんだろうな~・・・。
それにしても「バガブー」ってどんな意味なんだろう?
と思って調べたら、
「お化け」と出てきました。
また、オランダ語では、
「母親のように心配し,抱擁し, まとわりついて離れない」
とあります。
どっちなんだろう・・・と思いながら、
どっちでもあるよなあ・・・
このおいしさには
一度は騙されてみる価値があります。