八ケ岳の「寒得フェア」も明日で終わり。
今週末は八ヶ岳に行けず、
今朝の気温は何%オフになったかな~
なんてネットで見たら、
清里駅前朝10時の温度は
なんと、4.1度!
氷点下じゃありません。
うそでしょ?
八ケ岳、そんなあったかいの?
驚きです。
春の気配が八ケ岳にも確実に
漂っているのでしょうか・・・。
さて、先週末の八ヶ岳を思い出しました。
最終日にお昼を食べたお店は、
清里の「やまの時間」という
ハンバーグステーキレストランでした。
ハンバーグはもちろん大好物ですが、
そこそこの値段がします。
その値段を考えると、
56歳と54歳の夫婦には
昔ほど”それでも食べたい!”と思えるような
料理ではなくなってきていました。
ただ、なんといっても「寒得」で30%オフでした。
何かのきっかけがなくては
敢えて外で食べないハンバーグ。
庭整理の疲れもあり、
せっかくだからと向かった店でした。
「やまの時間」は、清里から
国道41号線を南へ下って
少し走ると左側にあります。
わかりやすいお店です。
八ケ岳に似合う建物です。
中に入ると開放的な空間が広がっていました。
少人数のテーブルもあり、
大勢で囲めるテーブルもあり、
お酒の飲めるようなカウンターもあり・・・。
なんだか80年代のバブルの匂いが漂います。
昔は昼夜を問わず
レイヤーカットのヘアを風になびかせ
ミハマの靴を履いたハマトラギャルを追う
ファーラーのパンツを履いた自称サーファーどもが、
いすずのジェミニに乗って
たくさん詰めかけたんだろうなあ・・・。
(もちろん自分もその類でした💦)
そんな兵どもの夢のあと。
ちょうどお昼だというのに
お客さんもまばらで
余計にそのバブリーな空間が
寂しく思えました。
注文を取りに来てくれたのは
年配のおばあさんでした。
ハッキリとものを言う口調、
とっつきにくそうと思った瞬間に
くしゃくしゃにこぼれる笑み。
キリリとしたその姿が
冬の八ヶ岳に似合っていました。
僕は200gのハンバーグを、
妻は150gのハンバーグを、
それにライスとサラダ、コーヒーのセットをつけて
注文しました。
そのあとフォークやナイフを持ってきてくれたり
料理を運んでくれたりするのは
中学生とおぼしき
女の子に変わりました。
多分おばあさんのお孫さんなのでしょうね。
ぎこちない中にも
一生懸命丁寧にサーブしてくれる姿に
なんだかジーンとしてしまいました。
間もなくハンバーグが運ばれてきました。
鉄板の上でまだ焼き立て中のハンバーグに
ソースをかけていただきます。
あ、ソフト!
それが最初の印象です。
「八ケ岳=山男=ガッツリ=ハードな食感」
そんなイメージをしていたのですが、
あっさりと裏切られました。
ほろり、柔らかく口の中で崩れるお肉は、
硬派ではない軟派。
そのナンパな感じが
八ケ岳というよりも清里で、
余計にかつてのメロウな記憶を思い出させます。
デートらしき記憶のない
田舎者の僕にとって
デートは頭の中の
妄想劇場で繰り広げられていましたが、
そのリアルな舞台に
初めて立てたような気がしました。
とすると、
今目の前でガツガツをバーグ食ってる妻は
尻を追いかけた相手!?
そうなのかもしれないし
そうであって欲しくなくも、
バブル真っ盛りにいた自分たちが
ここでこうしてハンバーグを食べているのに、
なにか時空を超えた縁を感じました。
郷愁の「やまの時間」でした。