週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

”推しメン”って知っていますか?

「オシメン」という言葉を知っていますでしょうか?

イケメンとかイクメンの「メン」(男)のことでは

ありません。

 

”イチ推しのメンバー”のことです。

”推しメン”と書きます。

アイドル界ではあたりまえに使われている言葉です。

 

(今回のブログは、

いつもの八ヶ岳の話とは

地球の真裏ぐらいにある話ですので

興味がない人はスルーしてください💦)

 

僕は仕事で

Wi-Fi-5」というアイドルのプロモーションを

お手伝いしています。

56歳にしてアイドルの育成に関わるとは

思いもよりませんでした。

人生はいかに予測不可能なものか・・・!

 

今日はその「Wi-Fi-5」が出る

「Tokyo Candoll」という、

地下アイドルの甲子園のようなイベントに

行って来ました。

www.tokyocandoll.com

 

場所は渋谷の道玄坂にある

「渋谷グラッド」というライブハウスです。

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このイベントで決勝に出て選考されると

秋にフランスで行われる

「JAPAN expo」に出場できるとあって、

エントリーしたアイドルたちは

本当に必死です。

今日はその準々決勝。

昼前にはもう人が並んでいて

開場を待っています。

 

とはいえ、とてもオタクなイベントですので

会場は小さく300人がMAXの会場ですが、

開場したら

もうぎゅうぎゅうになるぐらい

ファンで一杯でした。

 

「Wi-Fi-5」は準々決勝の第1部の

8つのグループが出る

トップバッターでした。

もう娘がステージの上に出てくるようで

ハラハラです。

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(「Tokyo Candoll twitter」より拝借しました)

 

これが「Wi-Fi-5」です。

与えられた時間はたったの15分でしたが、

終わったら汗が噴き出していました。 

 

さて、今回僕が書きたいのは

彼女たちのことでもなく

イベントのことでもなく、

ここに集まったアイドルファンたちのことです。

 

僕はこの写真が撮られたような

中2階ぐらいの場所から見ていたのですが、

ステージの真ん前に陣取るファンたちは、

30台から40代の男性です。

2割ぐらいはキャップをかぶっていました、

残りの8割のうち

3割は頭のてっぺんが薄くて

ミラーボールのように光っていました。

そのくらい中年の男性がコアなのです。

 

その彼らが、

アイドル達の激しいリズムとダンスに合わせて

飛んだり跳ねたりしながら

「っほ、っほ、っほ、っほ」

と声をあげています。

アイドルのライブを見ているというより

猿の惑星のライブを見ているようです。

 

みんなそれぞれ

自分がイチオシのアイドルユニットがいます。

さらにその中に、

イチオシの”推しメン”がいるのです。

”推しメン”が近くに来ると

発狂したようになって声をあげます。

 

でも、やはり節度のある日本人のやること。

推しのアイドルユニットがステージを去り、

次のアイドルが登場すると、

そのアイドルのファンに

一番前の席を譲るんですね。

ほれぼれするようなマナーです。

 

さらに、「っほ、っほ、っほ、っほ」と

応援しまくったと、

アイドルがステージを去ると、

ファンが同士一体となって

「お疲れ様でした!!」

と、円陣を組むんです。

 

いや~、何に感動したかって、

このファンのノリのよさと

マナーのよさです。

 

僕はアイドルには興味がありません。

なんでこんなにアイドルに熱狂するの?

と不思議でなりませんでしたが、

何となくかすかに

わかったような気がしました。

 

一つになれる歓び、

なんだと思います。

 

会場に来たファン同士、

ファンとアイドル同士、

強烈につながっているという

リアルな体験をしているんだと思います。

 

”推しメン”とは

自分が応援したいメンバーを推しているようで、

実はそのメンバーに推されているのです。

 

正直、今日出場したアイドルたち

一人一人をつぶさに見ると、

容姿・スタイルは、

女優とかモデルさんとかと比べたら

良くないほうに段違いです。

でも、

「私を推してね!」

「ようし、君を推すよ!」

「ありがとう!がんばるよ!がんばれるよ!」

「こっちこそありがとう!僕も頑張れる!」

そういう会話を

ライブを通してしているような気がしました。

 

今も耳が、キ~ンとなっています。

八ケ岳の冬のキ~ンもいいですが、

でも、渋谷のアイドルたちのキ~ンもまた

いいものです。

 

話をまとめるとですね・・・、

八ケ岳の思いっきり大自然のハーモニーと

都会のど真ん中の思いっきり人間のハーモニー、

両方合わせて楽しめるのが

二地域居住の醍醐味でもあります。

 

でも僕は前者の方がやっぱり好きだなあ~。

来週末こそは大自然の方に向かいたいと思います。

 

※ちなみに僕の”推しメン”「Wi-Fi-5」は、

ギリギリ準決勝に進出できました~!