東京での暮らしでは
会社勤めの息子と妻の自宅勤務日と重なる日が
ときどきあります。
3密の日。
でも、いわゆる3密とはちょっと違い、
家族の3密はかなり息苦しいものがあります💦
なので今日はその3密を抜け出し
一人新鮮な空気を吸おうと
代官山ヒルサドテラスで開催されている
「ブレイク前夜展」という
BSフジで放送されている
新進気鋭の有望なアーティストたち
38人の作品を一堂に集めた作品展に行ってきました。
久しぶりの代官山。
人も少なく静かな代官山は
八ケ岳といい意味で対極にあって
洗練された究極の都会のよさを感じます。
そこで時代が期待する若手アーティストの作品が見られるのは、
八ケ岳にはない醍醐味です。
こういうことが二地域居住の楽しみかもしれません。
さて、今回の目的はというと、
八ケ岳にも東京にも飾っていある
油絵を代表とする現代アート作家、
木原千春さんの作品です。
ひんやりとした展示会場に入ってすぐに
彼女の作品はありました。
これは「AWL」。
こちらは「金子みすゞ」。
僕が彼女の作品が好きなのは
以前のブログに書いた通り、
そのほとばしる生命力です。
本物を目の前にすると
形にもあらわれない、
言葉にすることもできない、
生きることそのものへのチカラへの畏敬を感じます。
見とれることしばし。。。
目的は彼女の作品でしたが、
他の作家の作品のどれもが素晴らしい!
このような立体アートもあれば・・・
このような平面アートもある。
この作品は、アンディ・ウォーホールをさらにポップにしたような
日本人ならではのユニークな表現。
「日本人は外から持ってきたコードを
モードに転換することが得意」
松岡正剛氏はそう言い切っていますが、
それを体現したような作品です。
一通り見て会場を出て
なんだか元気になっている自分に気がつきました。
還暦が近くなると
若い人のチカラが自分のチカラの糧になることを
あらためて感じました。
歳をとればとるほど
若い人のチカラになりたい、と願うのは、
生き物の摂理なのかもしれません。
八ケ岳の自然が作る芸術のいいけど
若者の生命力が作るアートも、
どちらも今の僕にとっては生きる栄養。
うーん、もうしばらく
東京と八ヶ岳の行ったり来たりは
やめられないかもしれない。