昨日待ちに待った、
BUMP OF CHICKENの全国ツアー
「aurora arc」に行ってきました。
場所は西武球場前駅の「メットライフドーム」(西武ドーム)。
西武線の一番はしっこです。
6時開演なので
5時ぐらい到着を目指して、
3時40分に家を出ました。
新宿三丁目で副都心線で
西武球場前直通の急行に乗ったら、
新宿三丁目だというのに
もうBUMPのTシャツやタオルをかけた人たちで
いっぱいでした。
ライブへ向かう人を
途中の駅でどんどん飲み込み、
所沢あたりではもう電車は満員です。
駅に着いたのは5時少し前。
やっとついた着いたホームです💦
これ全員、ドームを目指します。
人の流れに流されるように
改札を出ると、これです💦
グッズなどを買って・・・と思ったのですが
あまりの人で間に合わなくなるのが怖いので
まっすぐに入場しました。
電車を降りて30分後、やっと会場に入れました。
西武ドームのキャパは約34000人。
小さい地方都市の総人口が
一斉に集合するようなものですから、
これだけ混むのも仕方ありません。
席に着く前にトイレに行こうとしました。
すると女性のトイレの列が半端ない!
軽く百人以上は並んでいたと思います。
聞けば2か所しかないようなので、
妻と娘は仕方なく並びました。
そして男性トイレはというと
スカスカ。
トイレで並んで用を足していて
息子が放ったひとこと。
「父ちゃん、男に生まれてよかったな。」
そして息子に答えた僕の返事。
「だな。生まれて初めて男に生まれてよかったと思ったよ」
何とも情けない男二人と
演奏ギリギリに戻ってきた
逞しい女性二人と、
家族でBUMP。
そのライブはというと、
感動で打ちのめされました。
僕がBUMPを知ったのはもう20年近く前ですが、
ずっと応援しています。
全部CD買ってます。
ファンクラブがないので
なかなかチケットが手に入らないライブですが、
昨日で5回目でしょうか・・・。
メロディーも声も演奏もいいのですが
何より詞がいいのです。
「言葉で伝えても
伝わったのは言葉だけ」
(宇宙飛行士の手紙)
「止まったら消えてしまいそうだから
痛みと合わせて心を隠して
振り返ったら吸い込まれそうだから
今を繰り返す臆病な爪と牙」
(ファイター)
「見えない壁が見えたときには
その先にいる人が見える」
(虹を待つ人)
「僕らの間にはさよならが
出会った時から育っていた」
(アリア)
「絶望の最果て 希望の底
透明な思いの 盾と剣」
(シリウス)
「あの月も あの星も
すべて君のための舞台照明
叫んでやれ 絞った声で
そこに君が居るってこと」
(Stage of the Ground)
「本当のことなのに
どうして言えないんだろう
言えないことなのに
どうして伝わるんだろう」
(花の名)
「蛍みたいな欲望が
ハートから抜け出して
逃げるように飛び始めたものが夢になった
当然つかまえようとして
届きそうで届かなくて
追いかけていたら 物語になった」
(firefly)
「どんな時でも笑えるし
やるべきことをこなすけど
未だに心の本当は
ジャングルジムの中にいる」
(ジャングルジム)
・・・
あげればきりがありません。
いろんな角度から縦横無尽に降り注ぐ
魂の結晶のような言葉の数。
抒情的な詩もあれば
叙事的な詩もあり、
絵本を読んでいるような詞もあるのですが、
でもどの曲の詞も一つの物語に完成されていて、
その読後感は勇気に満たされます。
彼ら4人は1979年生まれ。
今年で40歳になるんですね。
デビューはでも23年前。
つまり高校生の時から
このぐらいの言葉を紡いできたのですが、
23年たっても色あせないその感性と表現力に
鳥肌が立ちます。
ライブが終わったのは8時半。
最後のボーカルの藤くんのあいさつには
多くの人が泣かされたと思います。
僕らの後ろの席の僕と同じ年代と思しき人から
しゃくりあげるような泣き声が聞こえていました。
無論僕もですが、
家族にわからないように涙を拭いていました。
思いっきり別世界に浸った後、
しかし厳しい現実が待っていました。
3万人以上が一斉に同じ方向の電車に乗るわけですから
その混みようは半端ないです。
家に着いたのは夜の11時半。
立ちっぱなしで腰にダメージを受け
打って内出血していた左足の甲が悪化し
何故か右手首が腱鞘炎のように痛くなって
満身創痍で家に着いたのですが、
それでも宝石のようなたくさんの言葉が
血液の中を駆け巡ってくれたおかげで、
人生後半戦への
得も言われぬ勇気をもらいました。