週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

温泉を出て、夜のとばりが降りる時間。

先週末、急に時間が出来たので、

金曜日から日曜日にかけて

2泊3日で山小屋に行ってきたのですが、

2晩とも温泉に行こうと決めていました。

 

夏場のお風呂は汗を流すぐらいの話でしかありませんが、

寒くなって来ると

温泉に行くのは

一日を締めくくるエンターテインメントになります。

 

金曜日は「天女の湯」に、

土曜日は「高根の湯」に、行ってきました。

 

北杜市の公共温泉は

北杜市民じゃないと現在830円です。

高根の湯、パノラマの湯、しかり。

でも天女の湯は790円です。

しかも後から気がついたのですが、

スマホでチケットを買うと

680円になるというではありませんか!

 

実は今回、

妹の夫がゲットしてくれた招待券で入ったので

タダ風呂だったのですが、

天女の湯はちょっぴりお得感があります。

お湯はというとほとんど変わりないですし。

 

さて、

両日とも温泉に行った時間は

夕方の5時前でした。

ゆっくり浸かって

ポカポカ温まった体を冷ますように

外に出ると、

夜のとばりが降りる時間。

 

太陽が沈み、

その残像を残すかのように

黒の透明なスクリーンをかけたような空の美しさは、

夕日が沈もうとしている暗さとはまた違って

こころを洗われます。

余韻があります。

 

これが天女の湯を出て見上げた空。

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そしてこれが、高根の湯を出て見上げた空。

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その余韻に浸りながら

ほてった体の蒸気を逃がし、

ポツンとひとり立ちすくむ自分は、

微かに寂しさを覚えつつも

圧倒的な自然を構成する

ひとつの小さな細胞になったようで、

なぜかうれしく、

なぜか涙がこぼれてきました。

 

なぜだろ・・・?

 

頬を伝う自分の涙は

温泉のようにあたたかかったです。