日曜日に紅葉狩りに行ったと
ランチに「照坊ず」に行ってきました。
八ケ岳ではあまりない
中国料理の人気店です。
日曜日の昼時なので混んでるかな・・・
と思って予約の電話をしたら
全然そうでもないらしく、
ただし、予約は、
一日限定10食のランチセット注文の方のみ、
ということなので、
1800円とちょっとお高かったのですが、
お願いすることにしました。
東沢大橋から天女山に行って
そこから照坊ずに向かう途中、
富士山が見事に天空を突き抜けていました。
照坊ずは甲斐小泉駅から少し北に上がったところにあります。
建物はというと普通の家を改装したような感じ。
まるで友人宅にお邪魔するかのように玄関のドアをあけ、
靴を脱いでリビングに入ると、
縦長のテーブルや丸テーブルが並んでいて
基本床に座布団をしいて食べるスタイル。
腰痛持ちの僕にとって
このスタイルは苦手で
入るなりマイナス5点ぐらいになってしまったのですが、
明るく清潔で開放的なリビングは
とても気持ちいい空間でした。
お客さんはというと
おばあさんとその息子さんらしき二人だけ。
週末のランチと覚悟してきたのですが
拍子抜けしました。
まもなく予約していたランチが運ばれてきました。
まずは5種の冷菜。
鴨肉、鶏肉、山菜、ビーナッツ、きくらげ。
バランスよく並べられたその前菜は
前菜にあらずのしっかりしたおいしさ。
いや~、紹興酒が欲しくなりますな・・・。
前菜を食べ終わる頃に
ご飯と御椀、
それに2種の熱菜料理が運ばれてきました。
ひとつは「海老とイカの炒め物」。
海老やイカはもちろんですが、
感動したのは野菜のしっかりした歯ごたえと
香ばしさ。
特にアスパラが、東京では食べられないような
アスパラ本来の味を主張してきます。
素材のうまさを引き出す、というのは、
まさにこのことをいうのでしょう。
そしてもうひとつは、
ひな鶏と白身魚のスダチあんかけ。
こちらはというと、
柔らかいひな鶏の肉と白身魚が
カリッと揚がっていて、
噛んだ瞬間にその相反する食感が
見事なセッションを奏でます。
なんだろう。
一皿の量はさほどではないのですが
それぞれ1/3ほど残してしまうほど
お腹がいっぱいになります。
肉や魚のほかに
それを引き立てる野菜やキノコ、
ソースなど、
すべてがずしんと体に響く感じ。
ヘルシーなのですが
うまさは重量級。
うまいけどこれ以上食べられないジレンマ。
歳なんでしょうか、
2つ下の妻が
じゃあ食べる!
と、僕の分まで平らげてくれました。
そうして最後にデザートが運ばれてきました。
杏仁豆腐とプリンです。
どうですか?
おいしそうでしょ。
いや、おいしいんです!
ほんのり甘く、上品で、味も香りもしっかりしている。
別腹もいっぱいいっぱいに満足です。
誰かのブログで
「量が多くて食べきれないほどです」
と読んだ記憶がありますが、
その通りです。
それどころか、それ以前に、
味が中途半端じゃなくしっかりしているので、
体が満足してしまう、って感じでしょうか。
かつて北京に行ったとき、
一番おいしい中国料理を食べさせてあげる
と言われて入ったお店が
感動するくらいうまかった記憶があるのですが、
その時の満足感を思い出しました。
八ケ岳でおいしい中国料理に出会えるとは
思ってもみなかったです。
ちなみにもう一組の
おばあさんと息子さんらしき人の二人組は、
御一方ががランチを、
もう御一方が麺を頼んでいました。
シェアできる仲間と行くのなら
それが僕たち還暦迫る世代には
ちょうどいい量なのだと思います。