週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

これまでの蕎麦を突き抜けた田舎蕎麦@「田舎そば三井」(長野県富士見町)

八ケ岳と東京を行ったり来たりするようになり

今年で5年目になります。

その間いろいろなジャンルの外食を

楽しんできました。

特に大好物の蕎麦は

八ケ岳南麓の6割がたは制覇したと思い、

まあだいたい分かったぞ・・・

なんてたかをくくっていたのですが、

土曜日にアバルト仲間のOさんご夫妻に

とてもおいしいお蕎麦屋さんがあるので

行ってみましょう、と誘われ、

行ってみた富士見町の蕎麦屋が

目からうろこのうまさでした!

これまで食べたお蕎麦の中で

正直一番うまかった。

 

蕎麦屋の名前は「田舎そば三井」。

北杜市ではなく長野県富士見町にあります。

よくある村道沿いにある

よくある農家さんなので

ええっ、ここがお蕎麦屋さん?!

とびっくりするくらいわからないのですが、

かろうじて立っているのぼりで

蕎麦屋というのがわかりほっとします。

入り口は立派な農家さんの玄関。

ですが、暖簾でわかります。

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僕と同じくらいのおかみさんが迎えてくれたのですが

あまりに食堂っぽくないので

ひょっとしてブログなんぞで書いてはいけない

最近できた隠れ家的なお店なのかな・・・と思って聞いてみたら、

なんと先代から続いている老舗なのだとか。

 

靴を脱いで玄関を上がり

席、というか、大広間に案内されたのですが

メニューはありません。

温かい蕎麦も天ぷらも一切なく

ざる蕎麦オンリー。

なので予約時にざるの枚数だけ言ったら

あとは自動的に料理が出てくるのです。

 

そうして間もなく運ばれてきたざる蕎麦(3人前)がこれです。

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新潟のへぎ蕎麦の「へぎ」に似ている器ですが

ちょっと違うような気がします。

 

蕎麦はというと

自家栽培の蕎麦で作った十割蕎麦です。

 

濃い目&甘めのつゆに蕎麦につけて一口したら

まさにピンと来た感じ。

これぞ僕が求めていた食感かも知れない・・・。

 

ちょっと硬めで歯触りがしっかりしているものの

決して顎が疲れるようなことはない。

かといって十割蕎麦にあるようなボサボサ感もない。

口に入れて少しすると

口の中で蕎麦がほぐれていく感じが絶妙。

と同時に、蕎麦の香りとほろ苦さが広がってきます。

田舎蕎麦の複雑な旨さを残しつつも

まるで上品な更科を食べているかのように感じです。

 

カニを食べると無口になると言いますが

おいしい蕎麦はカニ以上に無口にさせます。

3人とも何かおしゃべりしたいのですが

話題を投げかける前に

蕎麦に意識が行ってしまうようで

ただひたすら、うまいうまいを連発して

あっという間に平らげました。

 

八ケ岳南麓にこんなにうまい隠れ家的蕎麦屋があったとは

思いもよりませんでした。

 

土曜のお昼ですが

お客さんは僕ら3人と他一組。

空いていますが

それ以上にお店が休みだったり

お蕎麦がなくなったりする可能性があるので

予約電話はマストのようです。

 

正直ざる1枚では満腹になりません。

3枚分ぐらい必要です。

というのも、量が少ないという意味では全くありません。

美味しいので腹がもっとほしいと喜んでいるのです。

 

これで1050円は

オシャンティ―な蕎麦屋が増えつつある中で

とても安いのではないでしょうか。

唯一残念だったのは

つゆが濃すぎたと感じたことかな・・・。

 

コスパも最高な「田舎そば三井」。

ブログに書こうか書かまいか迷いましたが

敢えてご紹介いたします。

ちなみに食べログでは3.04とありましたが

僕的には4.5ぐらいうまかったです!