週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

「参拝×散歩」でコロナに勝つぞ!

外出規制が厳しいドイツでは

公園や森の存在が見直されているという。

健康維持のために散歩やジョギングなどはOKで

4月に入って多少規制が緩和されると

しびれを切らした市民たちは

余計にみんな森へ向かったらしいが、

中にはBBQやパーティーなどをする集団もいて、

彼らに対しては罰金が科せられている・・・。

そんな記事を読んだ。

 

そもそも、である。

外出自粛と言われる中で

散歩やジョギングはOK、

という基準が矛盾している。

さらに、

ジョギングもマスク着用と声高に叫ぶ人もいれば、

グループでも距離を開けてなら大丈夫、

という人もいて、

正解は個人の判断にゆだねられているのが実情である。

 

要はBBQやパーティーなどが出来ず、

ジョギングもほどほどに、

なんとなく一人静かに散策したくなる、

それを誰かが監視するのではなく

誰もがそんな気持ちにさせられるような

自然豊かな密じゃない場所。

というのがあると一番いいのである。

 

そんな場所ってないのかなあ・・・

と考えたら、

あるではないか!

しかも日本全国津々浦々に!

 

神社である。

 

神社には鎮守の森がつきものである。

鎮守の森とは神殿や参道を囲むようにあって

神様が降りてくるのを迎える場所である。

第2次世界大戦で東京が焼け野原になっても

明治神宮は守られたというくらい

神様が降臨なさる場所は

森が鎮め、守ってくれるのである。

 

小さい頃僕の田舎の実家の近くにも

ちょっとした有名な神社があった。

みんなで神社で遊んで気がつけば夕刻。

ふと見ると誰も帰ってしまい

一人残されたときなど、

急に寒気がするほど怖くなったこともあるけれど、

学校で友達とケンカした帰り道。

神社に行って雨宿りしていたら、

なんだか神様が守ってくれているような気がして

元気が湧いてきた、なんてこともあったっけ。

 

そんな神聖な場所で、

誰がBBQで肉焼いてビール飲んで大騒ぎできようか。

皆で集まって旦那やご近所さんの悪口を言えようか。

神様のバチが当たるというものである。

 

そうだ!神社へ行こう。

神社に行って

このコロナを鎮め、守ってもらうよう、

近所の神社巡りの散歩に行くことにした。

 

まずは地図を開く。

 

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家を出て徒歩で回れるところ、

穴八幡宮→新宿諏訪神社→花園神社

と3つの神社を参拝して

戻って来ようという魂胆である。 

 

① 穴八幡宮

 

早稲田通り沿い、

早稲田大学戸山キャンパスのすぐ隣にあり、

主祭神は、

応神天皇・仲哀天皇・神功皇后である。

変わった名前だが、

社守の庵を造るために南側の山裾を切り開いたら

横穴から神像が出現したことから

この名前がついたらしい。

晋三が出てきたら面白いのになあ。

ここは都内でも有名なパワースポットらしく

金運開運・商売繁盛のご利益があり、

冬至から節分にかけて授与される

「一陽来復御守り」は

垂涎の的となるらしい。

 

鳥居はこじんまりとしているが・・・

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中に入ると広くて開放的。

こんもりと新緑が茂る大木が

両脇にシンメトリーにそびえ

黒に金が映える社殿は

美しい限り。

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人なんて誰もいない。

早くコロナが収束しますように・・・

しっかり拝んで後にした。

 

② 新宿諏訪神社

 

次に向かったのは高田馬場近く、

明治通りから少し入った

住宅街にひっそりと佇む新宿諏訪神社。

大国主命、事代主命、建御名方命が祀られてる。

総本社は長野の諏訪神社で

八ケ岳に山小屋がある僕には

縁もゆかりも深い神社なのである。

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破風や梁の文様がとてもアートしている。

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境内も社殿もコンパクトだが

周囲の住宅街に日陰を作るほど

生い茂った樹木が

まさに地域の鎮守の森といった風情を漂わせている。

ここにも人っ子一人いなかった。

一休みした後ひとりゆっくり拝願し、

神社を後にした。

 

③ 花園神社

 

ここまで結構歩いたぞ。

頑張って最後の目的地、花園神社へ、

ひたすら明治通りを南下する。

目の前は何度も通っても

ちゃんと参拝したことのなかった花園神社に

足を踏み入れると、

大木のトンネルのその先に

これまた立派な社殿が建っていた。

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ご祭神は、倉稲魂神、日本武尊、受持神の3神。

副都心新宿の守り神として有名で、

ご利益は開運出世、財福招来など、もろもろである。

立派な社殿を覆い隠すものはなく

太陽が照りつけているが、

参道や境内は森のようである。

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ご覧の通り4~5人の参拝者がいる程度。

ゆっくりじっくり参拝し

今日の散歩を終えた。

 

なんだかんだと2時間以上歩いたと思う。

3密なんぞ無縁の中

誰に迷惑をかけることもなく

行く先々の神社で

コロナ危機が去るのをひたすら祈る。

奇しくも新宿の自宅と

八ケ岳の山小屋の神様に会って、

案じていた商売繁盛の

願をかけることができたのはよかった。

 

家に帰るとじっとりと汗をかいていて

程よい疲れが全身を包む。

すっきりした気分になれたのは

歩いたせいか、祈ったせいか。

 

外出自粛という未曽有の状況で

心身共に追い込まれたと思ったら、

近所の社寺の「参拝×散歩」、

おすすめですよ!

 

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