週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

夏の虫も命を吹き返す八ヶ岳のクリスマス

今日ひとり八ヶ岳に入りました。

 

夕方須玉のオギノに寄って買い物をしようと

クルマから出たら、

雪が羽毛のように空から舞い降りてきました。

 

周りは晴れていたのですが

目の前の八ケ岳の山頂には雪雲がかかっていて暗く

昼と夕暮れぐらいの差を感じました。

 

その夕暮れの空から迷いはぐれてきた雪なのでしょう。

時を越えて4次元の世界からやってきたかのように

クルマのフロントウィンドウについたとたん

幻のようにすうっと消えてしまいました。

 

クルマに表示された外気温は8度。

そんなに寒くはないはずですが

ときおり吹き付ける風はとても冷たいです。

 

クルマを北へ走らせ

標高1000mの山小屋に到着したら

そこは3度でした。

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家に入ると室温は5度。

 

早速薪ストーブに火を入れます。

徐々にですがリビングは暖かくなり

2時間ほど経つと17度まで上がっていました。

 

なんて暖かいんだろう!

 

東京のマンションは病気持ちの猫がいるので

床暖房をつけて22度ぐらい保っていますが、

寒いと感じます。

 

ですが山小屋では

17度ぐらいになると暖かいと感じます。

 

なんでだろう?

 

amazon musicでアコースティック・ポップスのラジオをかけ

風呂に湯を張り、

夕飯の準備をしていたら、

小さなカマドウマがシンクの中を飛び回っていました。

捕まえて外に出そうとしましたが

外は寒いのでシンクから出して

リビングに放してあげました。

ぴょんぴょんと元気に飛び跳ねて

どこかに行ってしまいました。

 

風呂に入ってリビングに戻ったら、

今度は小さなカメムシが床を這っていました。

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外は寒いので掴み出すことはせず

ぼおっと行方を追って行ったら、

薪ストーブの奥に隠れていきました。

 

とっくにいなくなっていたと思っていた夏の虫たちども。

どこで命を潜めていたのだろう。

どこからともなく現れてくるから不思議です。

 

今日はクリスマス。

キリストの降誕祭の日です。

 

夏の虫たちもこの日に合わせるように

命を吹き返しました。

そうして長い夜に終わりを告げ

昼がどんどん長くなっていく明日からに

薪ストーブの燃え盛る炎が重なりました。

 

アコースティックの響きが静かに胸を打つ

サイレントナイト。

 

小学校のときの夏休みのように

妙に懐かしい感じがするのはなぜだろう?