昨晩山小屋に入り
晴天の今日
庭に出るといろいろな花が咲いていました。
ぷっくりと太ったサンシュユ。
こんな和菓子がありそう。
スイセン。
大きな口を開けて歌っているよう。
あしび。
ブドウの房のような重量感。
梅。
なんだか道行く人が
これ桜ですか?と聞いてくるのですが、
そういえば桜に似ているかも・・・。
ツツジ。
ポツポツと頼りげないけれど
しっかり色ののったピンクです。
ツバキ。
この恥ずかしそうに開きかけたときが大好きです。
そうして僕にとっての春は
この花なくしては語れません。
カタクリです。
うーん、もうちょいという感じでしょうか。
でも不思議なことに
去年しっかり咲いた場所のカタクリは
芽を出した気配がなく
そのかわりこれまでなかった周囲に
カタクリの葉が顔をのぞかせていました。
この冬に木を伐採したから
少し植生が変わったのかな・・・。
枯れた茶色の庭を
インクを落としたようにところどころ色づける花たちをみていたら
庭作業をしたくなって、
今日は先日買った高枝のこぎり「シルキー」で
ばっさばっさと枝を払いました。
電線に気を付けて感電しないように・・・
慎重に枝を伐採していたら
通りすがりのお子さんを連れたご夫婦が声をかけてきて、
これ東京電力に電話して切ってもらったほうがいいですよ、
とアドバイスをくれました。
かつて東京電力に電話したときに
幹が折れて電線にもたれて電線が切れそうだ・・・
ぐらいにならないと行きません、と言われたことを思いだして
そのことを話したら、
意外とそうでもないらしく
自分たちの庭は来てくれたのだとか・・・。
初めてお会いした人なので
この近くですか?
と聞いたら、
家の裏手のご近所さんでした。
完全移住して2年目になるのだとか。
ご近所同士よろしくお願いします。
そう言って去っていく後姿を見ていたら
手を引かれているお子さんは
子供にしては若すぎる。
僕と同じぐらいの年齢の人かなあ、と思ったのですが、
多分お孫さんなのだと思いました。
そう思って気が付いた。
ああ、僕も2か月後にはお爺さんになるんだあ・・・。
春が来たばっかりだというのに
孫のいる来年の春のこの庭のことを
もう考えてしまいました。