今日は赤坂の会社のスタッフ3人を連れて
築地にある僕がずっと関わっていた会社へ
14時からプレゼンテーション。
でも場所が築地ということで
かつて築地・銀座界隈で仕事をしていたみんなは
プレゼンよりランチが楽しみでしょうがありません。
N君からLINEが入りました。
なんといっても
・いつなくなるかわかんないナイルレストランの「ムルギランチ」(カレー)
・糖質制限に「チャコステーキ」(ステーキランチ)
・あっつあつの満足感「エルベ」(シチュー)
・昔懐かし「蜂の子」(洋食)
あたりですなあ・・・。
(※原文のまま)
で、僕は「蜂の子」の洋食がいいと思って返事をしようとしたら
他二人から間髪おかず
「ムルギ~!!」と返事があり、
有無を言わされずナイルレストランに決定しました。
ナイルのムルギ、知らない人いないかもですね。
創業者のインド人、ナイルさんが
自分が食べているカレーをワンプレートに盛って
「ムルギランチ」と名付けた料理で、
別段インドの伝統料理だとか
どこかの地方にしかない珍しい料理だとか
そんなうんちくはありませんが、
そのあまりの旨さに銀座界隈の人たちが
毎日蟻のように列を作り
その驚きの光景にメディアが飛びつき
そのユニークな店長の振る舞いに
店長をタレントにしてしまったという
ファンキーなストーリーに支えられた一品です。
これがムルギランチです!
ワンプレートに
黄色いライスにチキンカレーと温野菜やハッシュドポテトが
別々に盛られていて、
骨付きチキンは店員が上手に
骨を取ってくれるのですが、
それにすぐさま食らいつくのはマナー違反なのです。
プレートに乗ったものを
ぐちゃぐちゃと全部混ぜて食べるのが
正しいムルギランチの食べ方なのです!
なぜそうなのかはわかりませんが・・・。
なんだか幼稚園児のカレーのような醜い”映え”なのですが
一口食べたらわかります。
これがなぜここまで有名なのかが・・・!
ルウの味は結構日本人好みで
野菜たちと相まってやさしい甘さを一瞬醸し出すのですが、
時間がたつにつれて口の中がヒーヒー言い始め、
胃から遠赤外線が出てるがごとく
体をポカポカにしてくれます。
例えば銀座というと
洋食とか鮨とかなんとなくその辺をイメージし
カレーはあまり思い浮かばないかもしれませんが、
何故かこれを食べると
「あ、これこそが銀座カレー!」と膝を打ってしまいます。
そのぐらい銀座を背負っています。
このワンプレートが1500円。
平均的ランチの値段と比べたら断然高い。
でもインド革命に参加し
日本とインドの架け橋になり
1949年にここにお店を構えてから
すっかり銀座の味となって
未だにオーラを放っているナイルレストランは
銀座から決して消えてはいけない
味の国宝級文化財です。
1500円、安いです!
2時すぎというのに
吸い寄せられるように銀座の民がやって来る。
狭い店内で肩を寄せ合うようにして
汗をかきかき食べるカレー。
八ケ岳にあるカレー屋さんとは
真逆の環境にあるお店ですが
日本人のハートに張り手を喰らわせるような刺激は
世界から見たら
これぞ日本の郷土料理と言わせるカレーです。
やはり銀座、どっこい残ってます!