週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

世代交代の年

あけましておめでとうございます。

 

昨日の元日は、

娘は赤ちゃんを連れて

夫君の関西の実家に里帰りしたかわりに

息子が大阪から帰省。

妻と3人で義妹夫婦と

朝晩と2回に分けて乾杯し、

その合間に氏神様にお参りに行き

床暖房の効いた東京のマンションで

少し昼寝をしました。

 

ベットでうとうととしながら

今年いよいよ還暦を迎える自分の心や体を

身体検査するかのようにあちこち見まわしてみると

今まで覚えている限りの正月の中で

一番リラックスしているような気がしました。

 

今年の抱負、

なんていうことを頭でひねり出すのではなく、

何が起こっても大したことはない。

いや、大したことであっても

大したことだと焦らない。

どんな時も自分を肯定していこうという

妙な前向きの気持ちが

肩の荷を軽くしているかのようでした。

 

それには「60歳」という節目が

大きく関係しているように思います。

 

60歳になったからといって

ガラリと今までとライフスタイルは変わりません。

年金の受給だって65歳からだし

まだまだ仕事をしなくてはいけない身です。

ですが、

去年かつてのサラリーマン時代の同期や

仕事仲間たちと飲みながら、

汗をかいてネジをキリキリ巻き上げてまで

もうやらなくてもいいんだよな

俺達って・・・。

ってなことを確認し合っていたからかもしれないし、

緑内障っぽい飛蚊症が強くなってきたせいかもしれないし、

一方で筋トレやっていて

まだまだ健康に自信を持ったせいかもしれないし、

趣味のギターがうまくなってきたせいかもしれないし、

アバルトの運転が楽しくなってきたかもしれないし・・・。

 

そんな風にぼんやり考えていたら

夫君の実家に行っていた娘から

赤ちゃんの様子がLINEで送られてきました。

 

そこで一番の理由がわかりました。

 

世代交代の時期がきたんだ、と。

 

親、自分と妻、子供たち、孫。

僕は4世代の中の上から2番目です。

最近まで3世代の中の2番目だったのが

去年4世代の2番目になり、

きっと間もなく3世代の1番目になるでしょう。

 

僕をリラックスさせたのは

バトンを上手に渡せたからであって

その清々しさからきているのかもしれない。

かといって急に止まると心臓に悪いので

多少助走をするのが王道。

その助走をしながらバトンを渡した次の走者に

確実なエールを送ること。

60歳になるということは

そんな時のような気がしました。

 

よく「60歳で現役リタイア」などと言いますが

リレーでバトンを渡しただけで

一生死ぬまでリレー選手である限り

僕らは現役なのです。

赤ちゃんも老人も現役。

リレーの選手としてそれぞれの場面で

全力を出せばいいだけで

背負うこともなければ背負われることもなくていい。

 

バトンを渡し終えようとしている今、

さあ、次の走者にどんなエールを送ろうかな?

 

多分僕に出来ることと言えば

八ケ岳の雑木林の中で

ダッチオーブンで鉄鍋料理をふるまって

栄養補給をさせながら、

バトンの上手な渡し方を教えることかなあ・・・。

 

いい感じで還暦を迎えられそうです。

 

今年もよろしくお願いいたします!

f:id:kogysma:20220102224746j:plain