八ケ岳の冬のmountainは素晴らしい。
mountainが連なった南アルプスは最高。
そんなmountain&mountainを眺めながら
山への放浪へと冒険心をかき立てるお店、
それが手品のようなスパイスブレンドで
他には絶対に出せないエスニックな味を醸し出す
「mountain*mountain」です。
最近行っていなかったので
久しぶりにランチに向かいました。
ここの駐車場は砂利道でちょっと苦労するので
レガシーで行こうとしたのですが、
せっかくなのでアバルトで。
11半の開店めがけて行ったら空いてて大正解。
イタリア車、似合うじゃん!
なんて自己満足したりして・・・。
店内に入ると若い女性の方が笑顔で明るく迎えてくれました。
あれっ、新しいスタッフの方かな?
案内してくれた席は
南アルプスを望む特等席。
僕はグリーンカレーに
ドリンクはホットジンジャーシロップをオーダーしました。
(¥1,540-税込み)
ジンジャーがたっぷり入った甘い飲み物は
体の芯からあたたまる。
右隣には薪ストーブが燃え
目の前からは日差しが入る。
もうポカポカで
思わずお水をおかわりしました。
まもなくグリーンカレーのサラダがやってきました。
このサラダ、見た目はごく普通のサラダですが
マリネートされたドレッシングが
他のお店にはない別次元の味。
そうしてこのえびせんがまたおいしいのです!
このえびせん単品もあって
えびせん目当てに来る人もいるくらいですから。
そんなサラダを平らげ
目の前のmountain&mountainを眺めていたら
メインがやってきました。
あれっ、ちょっと以前より殺風景な気もするが
これはこれでスマートだぞ。
ひょっとして前はサラダもワンプレートだったかな。
そうして味はというと
相変わらず絶妙なスパイス加減。
唯一無二ともいえる孤高の辛さは
新しい細胞が目覚める不思議な力があるようで
食べれば食べるほど体のマグマが
燃え盛っていくのがわかります。
薪をくべるほど大きくなる炎のようです。
しかし、それにしても雰囲気がちょっと以前と違う。
明るいのです。
以前は寡黙なマスターが黙々と料理を創り
年配の女性、多分お母さんなのでしょうか・・・
らしき女性が
静かにサービスをしてくれた記憶があるのですが。
そう、その若い女性の方が
mountain*mountainを照らしているのです。
僕は一番最初の客でしたが
12時近くになると次から次へとお客さんがやってきて
それもみんな常連さんのようで
親しそうにしゃべっています。
ソロのベースキャンプから
たくさんの人が集まる山小屋へと進化した、
そんな感じがしました。
食事を終えBE-PALなんぞを読み
ひとしきり落ち着いたところでお勘定。
PayPayで払おうと携帯を出したのですが
今一つ支払い方がわからず右往左往していたら
僕の代わりに操作をしてくれました。
その時の笑顔が妙にデジタル決済にマッチしていたことを
不思議に感じました。
ひょっとしてマスターのパートナーなのかなあ・・・?
それとも純粋なスタッフさんなのかなあ・・・。
ともあれ女性の笑顔というのは
季節を忘れさせてくれる。
厳冬の「mountain*mountain」は
春のように温かかったです。