週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

江の島にドライブ

ずっと八ケ岳に夢中になっていたので

最近海を見ていないことに気がつき、

この寒風吹きすさぶ2月だったら人がいないだろうと

妻と江の島にドライブしてきました。

 

ウインドサーフィンを齧った20代、

夏になると何度も行った湘南。

とにかく渋滞のイメージしかないので

今日も9時過ぎそそくさと家を出る。

 

道も渋滞は避けられないだろうと思っていたら

藤沢でちょっと渋滞したものの

江の島まで1時間半でスムーズに到着しました。

 

藤沢の街の中に入ると

ボードを抱えた朝の海帰りのサーファーの姿を

あちこちに見かけます。

橋を渡って江の島に入ると

こんな珍車の走行会に出会いました。

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八ケ岳とは違った海の休日。

とても新鮮なライフスタイルの香り。

大好きだったムスクの香りを思い出しました。

 

駐車場にクルマを止めると

時計の針は11時。

インベーダーゲームのように観光客が押し寄せる前に

さっさと昼飯にしようと

島の突端を目指しました。

海風が強いと思って一番厚手のダウンジャケットを

着てきたのですが、

拍子抜けするほど暖かい。

石段で猫が日向ぼっこして

カメラを向けてもビクともしませんでした。

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アップダウンの激しい対岸への道は

神社の参道となっています。

江の島が3つのお社から成る

信仰のスポットだったとは知りませんでした。

参道にはあちこちにお土産屋や食事処などがあり

その隙間にキラキラと輝くおだやかな海を見ていると

何年か前に行った瀬戸内の島を思い出しました。

ここが湘南とは思えません。

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若い頃に読んだ本をもう一度読み返すと

全く違った発見をするような

そんな気分でそぞろ歩きを楽しみました。

 

お目当ての食事処、

140年の歴史を持つ老舗「魚見亭」は

20分ほど歩いたところにありました。

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11時半ごろにお店に入ったのですが

海の見える席がまだまだ空いていて

僕らはそこに案内されました。

テラス席も空いていたのですが

ちょっと寒そうで遠慮💦

窓から見える景色は青く澄んだ海と空。

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遠くを眺めていると

気分も遠くに飛んで行って

おだやかになっていきますが、

お待たせしました!といって目の前に置かれた

シラス丼定食と刺身定食にフォーカスが合うと

一気にテンションが高くなってくるのがわかります。

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シラス丼は本当は生シラスを期待していたのですが

シラス漁が1月1日~3月まで禁漁でしたので

釜上げシラスになりましたが、

釜上げの柔らかさとほんのりした甘塩が

磯の香りとともに口から鼻へと抜けていきます。

鈴のようにひっきりなしにこだまする波の音に

ピントの合わないオートフォーカスレンズのように

僕の頭は

こことここじゃないところと

行ったり来たりしているようです。

 

妻の刺身定食も横からいただきました。

刺身はというと

味も値段も観光地値段かな・・・。

マグロなどは入れずに近海物で攻めてほしかったな。

でもここでしか味わえない風景は

それだけでも心と体を新陳代謝させてくれるほど

おいしい!

 

お腹いっぱいになった僕らは

江島神社の3つの社をお参りして

帰路につきました。

 

散歩の途中ずっと左右に見え続ける海。

やっぱり海もいいものです。

僕はやっぱり山が好き!

なんて決めてかかっていたけれど

僕はやっぱり海も好きでした。

でも、

ポカポカのどかな海の青を見ていると

ピリピリと差すような八ヶ岳の空の青を

思い浮かべてしまいます。

 

海か山か・・・

なんて会話をしながらの帰り道でしたが、

どっちも一日で味わえる日本のよさを

あらためて噛みしめた一日でした。