週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

長崎の旅~レンタカーで変態する~

今長崎に来ています。

最初に行っておきますが

"変態する"といっても

全裸でちゃんぽんを食べるとか

そういうことではありません。

これまでの自分の殻を破ってみる、

というまじめな意味ですので・・・。

 

昨日はレンタカーを借りて

平戸の方を一日かけて回りました。

教会・神社・廟など

いろんな国の神様がちゃんぽんしたような平戸は

異国情緒などというしみじみとした場所というよりは

もっともっとぎゅうぎゅう詰めでパッショナブルで、

海あり山ありの日本古来の風景に

極彩色の絵具を散りばめたかのように

キラキラと刺激的で、

観光客の少ない街に

ボーっという汽船の音が満ち響くと

西洋人がやってきてあわてふためく

毛糸が絡まってほどけないような

混乱とカオスの息吹が

ふと蘇ります。

 

さて、そんな旅の足に使ったクルマはというと

新型のジムニーです。

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走行距離は1万キロと全然少な目。

12時間レンタルして9800円。

実はこの時期大手のレンタカー屋さんでは

ビッツやマーチ、デミオ、はたまた軽自動車など、

半分の値段で借りられるクルマがたくさんあります。

これまでだったら燃費が良くて”走ればいい”ので

間違いなくそういったクルマを借りていたのですが、

今回の旅のテーマは”変態する”、

つまり自分の殻を破ってみることなので

敢えて高い料金を払って

乗ってみたいなと思っていたクルマを選んでみました。

 

当然大手のレンタカーにはジムニーなんぞありません。

ネットを探してみたら

フィアット500、アバルト124スパイダー、

テスラ、プジョー、シトロエン、ホンダN-ONE

なんかばっかりを扱っている

ほとんど趣味でやっているとしか思えない

変態的なレンタカー、

「アナザーレンタカー」にたどり着いた次第でした。

another-rent.com

 

なぜジムニーにしたかというと

今これが買いたいクルマNO.1でして、

ややもすると

還暦記念にレガシー売ってこれに買い替えちゃう??

なんて密かに画策していたりしたからです。

 

朝8時半にクルマを借り

午後5時半に返すまでの9時間、

一般道や山道、ダート道

合わせておよそ230キロ走りました。

その感想から言いますと、

これはやはり山道・細道・田舎道のクルマだ!と。

距離のあるA地点からB地点まで

快適に過ごそうというクルマではなく、

人生の寄り道を楽しもうとする相棒なんだ!と。

そういう結論に達しました。

 

とにかく普通の一般道では

加速が遅いのと(軽なので当たり前)

カーブでロールが結構激しく

くにゃくにゃした乗り心地がするので

なんとなく気持ち悪くなるのです。

(背が高いので当たり前?)

そんでもって燃費は12.3キロ/Lでした。

(レガシーやアバルトより悪い)

 

しかし、いったん悪路に突入すると

これらのネガがポジに転ずる。

メチャメッチャ楽しい!!!のです。

 

僕のライフスタイルに合わせて考えると

このクルマは二地域居住の往復の足では消化不良。

八ヶ岳に完全移住になった時にこそ

人生を輝かせてくれる道具になり得るでしょう。

 

よかった・・・今買わなくて。

というか、

思い込んだら頭で考えてのめり込んでしまう僕に

ちょっと待ったをかけるような、

そんなきっかけをくれたジムニーレンタル。

まさに自分の思い込みを破ってくれた

”変態体験”となりました。

 

八ケ岳に完全移住したら

間違いなく欲しいクルマです。