週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

アバルトは僕にはないものを持っている

会社を辞めて独立して仕事を始めるようになって

18年になろうとしていますが、

不思議なことに今でも仕事やプライベートで

つながっている人というのは、

会社員時代には

この人とは人種が違うので二度と会うことはないだろう、

と思った人ばかりです。

 

どうしてそうなるのか

最近やっとわかってきました。

彼らは”僕にはないものを持っている”んです。

 

同じ釜の中にいると

同じものを持っていることを探そうとするのですが、

外に出ると同じものを持っている同士がつながっても

仕事にはつながらないことを知ってしまう。

同じものを持っていない同士が

補うようにつながると

世界は俄然広がることを

なんとなくわかってきたのです。

 

で、話は変わります。

 

今日八ヶ岳からアバルトで東京に戻ってきました。

1年検査に出すためだったのですが

その道中が圧倒的に楽しい!

なんでイタリア車ってこんなに楽しいんだろう・・・?

とぼんやり考えていたら、

気が付きました。

”僕にはないものを持っているから”

なんだと。

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すべてにおいて80点という優等生的な成績を取った僕にはない

エンジンや排気音などに秀でた一芸主義。

 

さりげなく早いがかっこいいと思っていた僕にはない

早くないくせに早く走っているかのように魅せるパフォーマンス。

 

本物こそ高級の証と信じていた僕にとって

チープな素材でも色やデザインで楽しませてくれるホスピタリティ。

 

セイフティー技術で安心を確保しようとする僕とは違って

運転する楽しさで安全を確保しようとする価値観。

 

会社員時代はずっとドイツ車を信奉していた僕ですが

それは僕と同じものを持っていたからであって、

なんだかそれではつまらなくなってきた今日この頃、この歳。

 

優等生じゃなくていいじゃん!

失敗してもいいからハデにいこうぜ!

もっと自信を持って自己主張しようぜ!

攻撃は最高の防御だぜ!

 

ことごとく僕にアンチテーゼを唱えてくるアバルトは

昔乗ったらウザイ存在だったかもしれないけれど

今では新鮮な息吹を吹き込んでくれる異邦人。

それを受け入れようとする歳に

なったということなのかもしれませんが、

だったらこれからの人生、

”僕にはないものをもっているかどうか”

ということをクルマ選びの一番の判断基準にしよう、

いや、クルマのみならず

全てのモノに対して

そんな基準で選んでみたらどうか・・・

なんて思った次第です。