週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

「ふみの日」というイベントに出会った。

週末は雑木林に囲まれているはずだけど

週末は人込みに囲まれている最近のこの頃。

土曜日は仕事で東久留米まで行ってきました。

仕事を済ませて買い物によったイオンモールで

小さいけれど素敵なイベントに出会いました。

 

日本郵便がやっている「ふみの日」というイベントでした。

 

手紙に親しんでもらおうという趣旨で行っているイベントで

手紙なんて最近の子供たちには縁がないのだろうな・・・

そう思って覗いてみたら

手紙を書くワークショップテーブルは

親と子で満席。

みんな何を書いているのかな?

そう思ってのぞき込んだら

クリスマスツリーを描いている子供たちが何人かいました。

 

小さいころいやいや書いた年賀状を

僕は思い出しました。

そして還暦を機に今年で年賀状じまいをすることを決断しました。

 

そしてもう一つ思い出したことがありました。

 

今は子供のいる娘が高校生の頃

男子生徒から携帯にメールで告白されました。

「ずっと好きだった。付き合ってください」

そんな簡単なメールだったと思います。

その差出人の男子生徒は

どうやら娘がいつも一緒に遊んでいる仲間の一人。

まったくそんな気がなかった娘は

どうやったら友達関係を壊さないように

断ることができるか迷って

僕に相談してきました。

僕はとにかく丁寧に素直に自分の気持ちを表しなさい、

そういうしかありませんでした。

そしてその通り「ごめんなさい」と

丁寧に断りのメールを送った娘に返ってきたのは

「バーカ!誰がお前なんかと付き合うかよ!」

という返事でした。

それを見た僕は何というひどい仕打ちだと怒り心頭し

さぞ傷ついたであろう娘の顔をのぞき込んだら

娘はニヤリと笑って

「あのやろう、明日学校でぼこぼこにしてやる!」

と楽しそうでした。

 

男子生徒がふざけていたのか

実は本気で好きだったのかわかりません。

娘がよくあるジョークに楽しかったのか

実は傷ついていたのかわかりません。

そして翌日学校で

何事もなかったかのように

いつものような仲間同士になれたのかわかりません。

心の中で何が本当かは

近づくことはできても本人じゃないとわかりません。

 

だからペンをとって心の形を

文字や絵に置き換えることが大事です。

 

年賀状を今年でやめようと思ったのは

いやいや思いながら偽りの心の形を文字にするのに

嫌気がさしたからです。

心の形を文字にするということを

もっと大切にしようと思ったからです。

「ふみの日」はいつだって誰の心にもあってほしいと思います。