週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

ワラビ採り。

昨日家の周りを散歩していたら

近くの荒れ地にツンツンと緑の棒が生えている。

目を凝らしたらワラビでした。

土曜日の雨を吸いあげて急に伸びたのでしょうか。

これはシメシメ・・・!

メシのおかずにしようと

ワラビ採りをすることに。

 

雨を吸ったワラビは太くて柔らかくて

根元から簡単に折れます。

小さいのは採らないようにして

5分もしたら片手でいっぱいの量になりました。

 

さて、これをあく抜きします。

 

あくを抜いてくれるのは

薪ストーブの灰です。

不思議だなあ・・・と思うのは

冬に薪ストーブで出た灰が

春の山菜料理に活かされるということです。

ワラビ、タケノコ、ゼンマイ・・・

春の山菜のえぐみを取っておいしくするのが

冬の薪ストーブの燃えカスという

完璧な循環シナリオの上に成り立っている不思議。

感動すら覚えてしまいます・・・。

 

まずはたっぷりのお湯を沸かして

沸騰したところにワラビと灰をひとつかみ入れます。

すぐに火を止めて

そのまま冷えるまで放置します。

半日から一晩かけての下ごしらえとなりますが

手間がかからないので全く面倒ではありません。

 

そうして今朝

茶色に濁った水を捨ててワラビを洗って

食べやすいサイズに切って

鰹節とだし醤油をかけたら出来上がりました。

 

それをどこで食べようか・・・というと

東京に持って帰って

普段ではめったに味わえない山の恵みとして

いただくことにしました。

 

八ヶ岳で自ら採った山菜を東京で食べるのは

格別です。

八ヶ岳で食べるよりも自然本来の味を感じます。

 

東京の今宵の食卓は

八ヶ岳の清涼なる空気に満たされました。

明後日の3日から再び八ヶ岳に入りますが

今度はフキやノビル、ミツバあたりに挑戦かな。

 

そうしてそれをまた東京に持ち帰っていただく。

 

春は二地域居住の醍醐味を感じる季節です。