週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

八ヶ岳の先輩からの電話。

10日後に出産を控えている娘が

2歳の長女を連れて帰省しています。

大きなおなかは見るからに重そうで

明らかに自分のお肉というよりは

そこにもう一つの何かが宿っているという膨らみ方です。

 

ひいふうと苦しそうに

時折恥骨が痛いといって寝転んでしまう姿を見ていると

これはやはり男には分かち合えない痛みであって

なんだか自分がちっぽけな存在に思えてしまいます💦

 

そんなママの姿にお構いなしにだっこをせがむ娘は

それを上回って女の子ですね。

なんとかママから引き離そうとあれこれおもちゃを取り出して

遊ばせたりするものの

すぐに飽きてしまいます。

そんな娘を横目に一息つこうとコーヒーミルを回し始めたら

じっとこっちを見ているので

ひょっとしてひょっとするかもと思って

「やってみる?」といって差し出したら

見事にはまりました。

キャッキャ言いながらハンドルを回し始めました。

豆が少しずつ削れて下にたまり

受け皿が徐々に粉で満たされていくのを見せるたびに

わー!といって喜びます。

 

おもちゃよりもこんな他愛もない作業に

こどもは魅力を感じるものですね。

 

そんなふうにして遊んだあとは

近くの公園をゆっくり散歩です。

はっぱを集めたり銀杏を拾ったり

笹の葉で船を作ったりトンボを見ていたり

ヤマユリの花をいじって手を真っ赤にしていたら

あっという間に1時間が過ぎで帰宅。

 

夕方は娘も僕も妻も

ぐったりと昼寝をしてしまいました。

 

ふと目が覚めると携帯に留守電が入っていました。

八ヶ岳の友人(というか山暮らしの大先輩)のFさんです。

「元気ですか?最近あまり来れていないみたいなので

どうしてるかなと思って電話しました。

また会いましょう」

とのメッセージでした。

 

八ヶ岳にいるときは毎日のように2匹の犬を連れて

僕の山小屋の前を通り、

窓が開いているとデッキからぬうっと白髭の顔を出すFさん。

1年ほど前にチェンソーで切ってしまった指先は治ったかな?

奥さんは今年もトマトを育てているのかな?

娘さん夫婦のパン屋さんは繁盛しているかな?

 

いろいろな思い出がよみがえってきました。

 

「今は仕事も忙しく

娘の出産が間近とあってなかなかいけませんが

行ったときはお会いして一杯やりましょう」

と返信した後で

Fさんが下戸だと思い出しました。

 

還暦を過ぎたら8割を八ヶ岳で過ごそうと思っていたのが

その逆で

ほとんど東京がメインの生活に舞い戻ってしまった今日この頃。

なんとなく気持ちも遠ざかっているときに来た

Fさんの電話に、

そうだ、八ヶ岳の夏は永遠じゃないんだ!と思い出し、

娘の出産が終わってひと段落したら

目いっぱい八ヶ岳を満喫しに行こうと思いました。