週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

手の甲に止まった蝉。

昨日の朝の出勤時に

地下鉄の改札出口付近の階段で

一匹の蝉がはいつくばっていました。

 

このままでは踏みつぶされてしまうと思って手の甲に乗せたら

木と思ったのか

管を肌に立て始めました。

(管を挿しているのがわかると思います)

 

イテテ!イテテ・・・!

 

と言っても大したことないのですが

硬くなった初老の男の手の甲から

おいしい樹液が出るはずもなく、

かわいそうに思ったので

近くの街路樹に行って木に戻してあげようと思った瞬間

ジジッ・・・とおしっこを飛ばして

コンクリートの電柱へと飛んで行ってしまいました。

 

おしっこを腕に浴びた僕は

電柱を見上げながら

ここが八ヶ岳だったら蝉たちも安息するのだろうか、とか、

でもやっぱり都会の樹液はゴージャスなのだろうか、とか、

いろいろと考えてしまったのですが、

蝉の気持ちなんぞわかるわけでもなく、

なんだか生きることのはかなさを

朝っぱらから感じてしまいました。

 

そんな気分を引きずってはいけないと、

週末めがけて昨日は速攻で帰りました。

 

日曜日は娘が赤ちゃんを連れて

退院する予定です。