週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

銀座のライブハウスで老後の山暮らしを語る

仕事の関係もあり、

ジャズシンガーのmegのライブによく顔を出します。

no-bird.com

 

彼女は銀座の「NO BIRD」というライブハウスを中心に

全国津々浦々でライブをやっていますが、

昨日はその「NO BIRD」でのライブの日でした。

Jazz Singer meg OFFICIAL WEBSITE

 

彼女は秋田生まれの横浜育ち。

2006年にレコードデビュー。

映画やドラマのテーマソングなんかも

結構歌っていて、

最近では7 月公開に公開した映画、

『彼女の人生は間違いじゃない』の主題歌として

「時の雨」が起用されました。

 

図太さがあるとかパンチがあるといった感じより、

軽やかではじけるような歌声が持ち味です。

その声で最近は懐かしのJ-POPなどを

4ビートなんぞにアレンジして歌ったりしているのですが

昨日のセトリはそんな曲のオンパレードで

僕らの世代はみんな懐かしがって耳を傾けていました。

僕としてはもうちょっとJAZZに振ってほしかったけど・・・

 

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「NO BIRD」は生演奏を聞きながら

イタリアンを楽しめるレストランです。

 

アラカルトで注文するのもいいですが、

コースで注文すると

黙っていても

1stステージ、2ndステージの時間に合わせて

料理を運んできてくれるので、

演奏や会話を楽しみたいひとには

コースがおすすめです。

季節の食材でコース内容も変わるので

行くたびに楽しみです。

(こんな感じのコース料理になっています)

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さて、その中で2つほどご紹介。

 

こちらが「トロトロに煮込んだ豚のスペアリブ」です。

 

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豚肉をキャベツと塩だけで煮込んだような

シンプルな味付けは、

そっけないぐらいですが、

粒マスタードが逆に豚肉の味を引き立てて

過保護じゃない味付けにお酒がすすみます。

 

次に、「リングイネ」。

たらの白子とルッコラのフレッシュトマトソースで

いただきます。

 

たらの白子、いいですね~!

白子をリングイネのソースに和えていく。

トマトソースはむしろ隠し味、ぐらいの感じでしょうか、

こちらも食べたことのないユニークなおいしさでした。

 

さて、今回の料理で一番のおいしかったもの、

それはなんと、

「ハイボール」でした💦

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これは「王室のシーソルトハイボール」と書いてあって

「NO BIRD」で初めて見るお酒でした。

”ジョニー・ウォーカーとMaldonの塩を使った

ロイヤルファミリーになったかのような

贅沢な味”とのこと。

 

いや、そもそもハイボールって

そういう飲み物じゃないでしょ!と

突っ込みを入れたくなりましたが、

なんか気になって仕方なく、

思わず頼んでしまったのですが、

これが当たり!でした。

 

ハイボールというと

B級系の料理に合わせて

汗かきながらレモン絞って

ガブガブ飲むイメージがありますが、

確かにこれは、王室というにははばかられるものの、

いい音楽とほどよい暗さの空間で

気の利いた乾きものなんぞがあれば

それだけでいけるお酒です。

一言でいうと、大人のおしやれなハイボールです。

 

ついつい3杯も頼んでしまいました。

これは家でもできそうですね。

ハイボールに塩を入れりゃいいのかな。

そう言っちゃうとバーテンダーさん、怒!かな(笑)

 

ところで今回テーブルを共にしたのは、

僕の大学の先輩で

放送局に勤めるIさん。

かつてバリバリのサーファーで

ルックスが沖田浩之(知らないかな・・・)に

似ていたことから、

女の子にヒロ君と呼ばれもてまくったのですが、

しばらく会わないうちに

富士山のふもとに別荘を買い、山男になり、

二地域居住し始めていました。

 

その話を聞いてからというもの、

「隣の赤松が倒れて大変でさあ・・・」

「あ、うちの八ヶ岳でもカラマツが倒れて」

「どうやらアライグマが住み着いているんだよね・・・」

「あ、うちは鹿が出入りしてます!」

「薪ストーブはヨツールでさあ・・・」

「あ、うちはネスターマーティンです!」

みたいな感じで思いっきり盛り上がり

ちょくちょく連絡とり合うようになったのですが、

彼が「会社を辞めたら完全移住して

アーボリストになろうと思うんだ」

と言い出しました。

 

アーボリストとは、

ツリークライミングのロープ技術を使って

高い木に登り、

枝を剪定したり

倒れそうな木を切ったりする人のことです。

(庭師の方がその資格をとることが多いようです)

普通であればどんな高い木も

クレーンを入れてばっさり切ってしまえば

いいのでしょうけど、

クレーンが入れない場所などがあり、

またその場所の環境や生態系を破壊しないように

一本一本丁寧な伐採が求められる場所も増えています。

(例えば文化遺産などに登録されるような

国立公園やお寺や神社などがそうです)

 

この話を昨日じっくり聞いて

僕も真剣にやってみたくなりました。

でも、僕のような年齢で腰痛持ちで高所恐怖症の

ド素人が果たしてできるのだろうか・・・

そう思って聞いてみたら、

本人も60歳で初めてだし、

逆に若い人より慎重になるのであっているのだとか。

 

彼がそう思い始めたきっかけは

自分の土地にたくさんの木があって

伐採しなくてはいけないけど、

お金をかけてクレーン呼んで、

生態系を破壊するようなことはやりたくないなあ・・・

という漠然とした思いからのようでした。

 

僕はまさに彼が思っていたことを思っていました。

 

「八ヶ岳来たら暇な日なんてないよ。

毎日汗かいておいしいもの食べてぐっすり眠るのに

忙しいんだよ」

先だって近所のFさんに言われたことを思い出しました。

 

死ぬまでまで元気に過ごすには

体を動かし続けることが大事ですが、

東京ではスポーツジムに行ってもいいど、

八ケ岳の暮らしには

八ケ岳にふさわしい汗のかき方があると思います。

 

どうやって汗をかけばいいんだろう・・・

ぱっと思いつくことと言えば、農業でしたが、

そう、木に携わることもいい。

ものすごいいいヒントをもらいました。

 

まずは自分にあっているかどうか

体験しに行って来たいと思います。