週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

4Kテレビ対応のための工事立ち合いで思ったこと。

僕の住んでいる東京の集合住宅には

某大手ケーブルテレビが入っています。

もちろん普通にテレビのアンテナは立っているので

地上波も主要BSも見れるのですが、

もっとほかに有料チャンネルやら

いろいろなコンテンツを楽しみたい、

という世帯は、

このケーブルテレビ会社と新たに契約する必要があります。

 

昨今の4Kテレビの需要を見込んで

マンションの管理組合が

そのケーブルテレビに

各世帯のテレビジャック部分を4K対応にするべく

工事を依頼しました。

 

今日の午前中はその工事の日でしたので

僕が立ち会うべくスケジュールを開けておきました。

 

10時過ぎにケーブルテレビの方が見えました。

テレビジャックを確認すると、

「工事の者が15分ほど遅れているので

先に工事のご説明をします」

といって話し始めました。

 

マンションの管理組合から依頼されて来ていること。

4K工事をすることで4Kテレビが後々見れるように

なること。

ケーブルテレビのシステムどうなっているか。。。

などなど、

この辺までの説明にはフンフンを耳を傾けて

聞いていたのですが、

徐々に話の内容が変わってきました。

 

この地区は周囲に高層マンションがあって

電波受信に乱れがあること。

マンション全体として4K用のアンテナがないので

個別に4K対応が求められること。

4Kテレビを見るには

この会社が持っている

専用のブースターを噛ませなくてはいけないこと・・・。

 

僕の心:

別にそこまでして

4Kテレビを見たいわけではないんだけど・・・。

 

そしてまだまだ話は続きます。

話というより質問になってきました。

「ちなみにインターネット回線は何ですか?」

「光フレッツですけど・・・」

「月々おいくらぐらいお支払でしょうか?」

「僕はその辺ぜんぜんわからなくて・・・」

「それは奥様が管理されているのでしょうか?」

「そういわれればそうですけど・・・」

「このマンションは回線速度が棟全体で100メガで

週末とか”遅い”と感じる人がいるとのことなのですが

この辺の回線も全部うちでやると

各住戸で320メガまででます」

「ああ、そうなんですか・・・」

 

僕の心:

むむむ?何の話だか分からなくなってきたぞ。

なんでインターネット回線の話になるんじゃ?

 

混乱してきた僕を見越したように

そろばんをはじくようにi-PADを操作し始め

しばらくしたら、

「今ならこの月々この金額で

インターネット回線もスピーディーに

しかもテレビのコンテンツもたくさん見れます」

といって、4700円という数字を僕の前に示しました。

 

ここまでおよそ20分経過。

思わず少しイライラしてしまい、

「あの、ちょっと待ってください。

今日はテレビジャックの4K対応工事に

いらっしゃると聞いていたのですが、

御社のセールスにいらっしゃったのですか?」

と聞いたら、

「そう言うわけではないのですが、

それによってジャックの工事の内容も

若干変わりますので・・・」

というので、

「でしたらうちは今のテレビのコンテンツで満足してますし

インターネット環境にも全く不具合を感じていませんので

結構です」

と、きっぱり断りました。

 

すると、

ああそうですか、わかりました。

じゃあ工事に入りますね、

と言って工事の人にすぐ来れるかどうか

確認の電話を入れました。

 

電話を終えると、

「工事の者はもうマンションの前に着いたようなので

これから読んできます」

と言って家を出ようとしたので、

「じゃあ工事の方を連れて

今度は二人でいらっしゃるんですね」

と聞いたら、

「いや、私は営業なのでこれで戻りまして

代わりに工事担当がまいります」

と言って去っていきました。

 

僕もサラリーマン時代営業は長かったですが、

提案から実施、納品まで、

すべての工程において管理責任を負うのが営業だ、

と教わった身として

なんだか憤りを感じました。

と同時に、

ここぞチャンスとばかり契約を取らないと

やっていけない営業マンの

辛い後姿をみたような気がしました。

 

代わりにやってきた工事の人は

まさに時代は変わっても技術屋さん、

という感じの職人さんで、

とても話しやすかったです。

 

「あ、猫ちゃん飼ってるんですね!

僕、猫大好きなんですよ。出てこないかなあ・・・」

なんて雑談しながらも

テキパキ仕事をこなしてくれます。

 

それでもって、

家には交換すべきテレビジャックが4か所あり、

そのうちの1か所はキャビネットに挟まれていて

最初に来た営業マンに聞いたら、

ああ、ここは狭くてできませんね、

と言われたのですが、

あらためて工事の人に聞いたら、

あ、手が入るのでできると思います、

と頑張ってくれて、

無事工事を完了してくれました。

 

売ろうとする前に

相手(顧客)の困ったを解決してあげます、

そんな気持ちで接すること。

それが結果売り上げにつながるんだよ・・・

 

そう営業の方には言ってあげたかったですが、

もう今頃は別の顧客のところに

セールスに言っているでしょう。

 

丁寧に仕事をしてくれて、

しかも猫の話題をふるまってくれた工事の方に、

お茶でもどう?

と、声をかけようとしたのですが、

また別の営業の方から呼ばれてしまったらしく、

荷物を抱えて忙しそうに出て行く姿に

お疲れ様!と心で声をかけました。

 

なんとなく僕も疲れました・・・。

 

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