週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

郷に入ったら郷を楽しもう。

おととしの台風で

庭の雑木林の中の一番高い木が

地上から10メートルぐらいのところから折れてしまい、

中途半端にくっついていて

変な日影が出来てしまっています。

ずっと何とかしたいとおもっていました。

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先週八ヶ岳に来たときに

ウッドワークスヨシミさんを雑誌で知って

電話をしたら、

近くにいるとのことで

2時間後に来てくれました。

 

折れた木を見てもらったら

「微妙な高さですね。

折れた根っこから伐ろうとすると

専門の人が必要なので

お金がかかりますから

ハシゴで登れる範囲で

のこぎりで伐りましょう」

とのこと。

そのついでに

庭全体を見てもらったら

庭の歩道を塞いでいたうるしの木をみて

「このうるしの枝は伐採したほうがいいですね。

でも今やると樹液が出るので

秋以降に伐ってください」

とアドバイスを受けました。

 

その他もろもろ

庭の位置とか玄関前の花壇の作り方とか

教えてもらい、

お代は?と聞いたら、

次折れた木を伐りに来ますので

そのとき次第で考えましょう。

とのことでした。

今は忙しいとのことなので

8月に入ったら・・・なんて言われ

そのつもりでいた矢先の今日。

 

その折れた木が

根元からすっかりなくなっています。

さらにうるしの枝もなくなっていました。

家の北側には

その伐った枝が積んであります。

 

思わずヨシミさんに電話をしました。

すると夜に返事があって、

「ああ、伐って置きましたよ~」と、

軽い返事が。

恐縮してしまい

次は庭づくりをしてもらいたいですね・・・

なんて言ったら、

「じゃあ今度いらっしゃったときに

電話しますよ」とのこと。

 

ちょっと待った。

今度来たときを知っているのは

僕の方です。

ですので今度来たときに電話するのは

僕の方なのです。

 

ちょっと考えると矛盾している話なのですが、

なんだかとてもうれしい気分になりました。

 

お金じゃないんですね。

こころのコミュニケーションなんですね。

 

東京でずっと仕事をしていると、

発注していないのに木を切られたこととか

その値段はいくらなのかとか、

ついついそういうことを突っ込みたくなりますが、

そんなことにいちいち気を止めていたら

八ケ岳での暮らしは成り立たないのです。

 

そうしていただいたことに

プライベートがどうしたこうしたとか言わず、

ありがとうございます、と言って、

次につなげていくことができる人が

楽しい田舎暮らしを出来る人だと思います。

 

ウェブサイトを見ていると

田舎暮らしの善し悪しが

いろいろな視点から

左脳に訴えるように

さもありなん、とばかり述べられていますが、

そんなことはどうでもいい。

ほんと、どうでもいいのです!

 

郷に入ったら郷に従え、

ならぬ、

郷に入ったら郷を楽しめ。

 

感謝の気持ちでお返ししよう、

そんな精神を持てる人が

経済軸でもないところで

生きていけるのだと思います。

 

ヨシミさん、ありがとうございます!

次来たときは

連絡しますね。