週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

バッティングセンターに行ってきた

先週の山小屋暮らしで

「そうだ、バッティングセンターに行こう!」

と思い立った。

何でそう思いついたかは明らかだ。

大谷と筒香の活躍のせいである。

 

僕は小学生の時放課後倶楽部でソフトボール部に入っていた。

守備はあまり得意じゃなかったけど

バッティングだけはよかった。

中学・高校とバスケットに熱中したが

弟が野球部だったりしたせいか

土日などはキャッチボールやらバッティング練習やらを

二人でよくやった。

社会人になると会社は野球大会がさかんで、

僕は同期でチームを作り大会に名乗りを上げ

キャチャーで4番を打った。

弱いチームだったが

試合では5割ぐらいの確率で長打を打って

別のチームからスカウトされたりしたこともあった。

 

しかし仕事が多忙になるにつれて

野球に参加する割合も減り、

5年ぐらいしてユニフォームを返上した。

 

あれからおよそ30年以上野球ボールやバット」には

まったく触れたことがなかったが、

ヒットを打った瞬間の体のイメージと快感だけは残っていて

毎日MLBを見ているたびに

なぜか今は大谷や筒香ごとく打てるんじゃないか!

と思うようになってしまった次第である。

 

行った場所は甲府を越えて韮崎に入るあたり、

甲斐市にある国道20号線沿いにある

「スタジアム・サーティワン」である。

www.battingcenter.com

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平日とあってお客は僕の他に

小学生の男の子とそのお父さんだけ。

 

さあて。

30年ぶりなのでぎっくり腰にならないよう

100球程度を目安にするか・・・

と思い、まずはワンコイン(20球/200円)を購入し、

スピード110キロのボックスに挑戦することにした。

 

何度か素振りをし、

俺は大谷だあ、と思い込み

コインを入れて第一球目を待ったら

あまりの速さに手が出なかった。

はやっ!と思ったが

気を取り直して次はきちんと振った。

 

かすりもしない。

 

あれ、おかしいなあ・・・

本当は今のは右中間あたりに飛んでいるはずなのに。

 

しかし2球目、3球目も全く同じで

かすりもしない。

まったくかすらないまま15球ほどしたところで

隣を見たら

さっきの小学生がポンポン前に飛ばしている。

見るとスイングスピードは遅いが

ゆっくり体全体を使って

ひねるように振っているのがわかった。

 

そうか。

焦らずちゃんとボールを見て

体全体で振ってみよう、

そう思って次の球を打ったら

かすった。

 

やった!

そうして同じように次もその次もかすったところで

20球が終わった。

 

これは次の20球に期待できるぞ!と思い、

第2打席を開始した。

 

開始すると最初はかすりもしなかったが

徐々にかすり始め

10球目ぐらいだろうか、

芯は多少外したかもしれないが

右中間に飛んだ。

 

よっしゃあ~

2ベースと言ったところか。

今度はもっと芯でとらえるぞ・・・

と気合を入れて臨んだら

またかすりもしなくなった。

そうしてラスト1球。

もうどうでもいいや・・・

と思いながらバットを振ったら

見事芯でとらえて左中間に飛んだ。

 

ということでまた20球が終わった。

 

さて、体が慣れて第3打席に向かおうか、

としたのだが

もう息が切れている。

ちょっと一休みかな・・・

と思ってロビーに出てスポーツドリンクを飲んでいたら

なんだか頭がぐらぐらしてめまいがしてきた。

同時にちょっと気持ち悪い。

うっ、やば。

これ毎朝来る奴だ・・・。

まあ、簡単に言うと立ち眩みのようなものである。

バットを振った時に体と頭がねじれたり

急に頭を回転させたりするので

血流が悪くなったのだろうと察した。

 

もうちょっと待ってがんばろうと思ったが

ふと僕の頭の中でとある山梨日日の

新聞記事が思い浮かんだ。

 

「山梨県のバッティングセンターで

50代男性が脳梗塞で救急搬送。

原因はバットの振り過ぎか。」

 

こんな記事を書かれた暁には

家族にもご先祖さまにも顔向けできない。

この世知辛い世の中である。

「バッティングは脳にダメージ?」

なんて主張が流布したら

日本の野球界にも迷惑をかけることになる。

 

というわけで40球でベンチを外れることに。

 

 

帰りは吐き気を我慢しながら

LAZA WALK」のスタバでコーヒーを飲んで一休みし

山小屋に着いて

頭痛薬を飲んでベットに寝転がった。

 

窓からは雨に濡れる自作の薪小屋が目に移る。

基礎作りで多少の失敗はしたが

頑丈でビクともしない初めての自信作である。

薪割りをした時にはめまいや吐き気なんぞなかったぞ。

動かないものにはついて行けるけど

動くものにはついて行けない、ってことなのかな。

 

そう言えば夏に

目の前に飛んでいた蚊をたたこうとしたら

両手が思いっきりずれていた。

一心同体、なんていうけれど、

この年になると別物ですよ。

 

そんなわけで

”年寄りあるある”話というよりも

若い人たちに

心と体が一体となるすばらしさを大切にしてほしくて

ブツブツ長々と書いてしまったブログでした。

 

~おしまい。