11月から大阪でアパート住まいになる息子が
東京のアパートを引き払うために
週末帰省した。
僕はその荷づくりを手伝うために
引き払う東京のアパートへ息子に同行した。
東京のアパートは
借りて2か月しか経っていない。
借りたと思ったら大阪異動になって
ほとんど使っていなかった。
なのできっと何もないんだろうな・・・
と思っていったら、
結構いろいろ生活道具があった。
デスク、椅子、洗濯機、ハンガー、冷蔵庫、
扇風機、掃除機、WiFiルーター・・・。
自分なりにシングルライフを快適にしようとしていたのが
よくわかったし、
ネットで見かける
コンサバティブなノンブランド品ばかりであることから察するに
そういった品々にこだわりを持っていない性格だ、
ということもわかった。
意外にも食関連が充実していた。
一人暮らしなので
きっとコンビニ弁当やお惣菜などがメインだったんだろうな
と思いきや
冷蔵庫の中には、
しょうゆ、ケチャップ、マヨネーズ、
油、バター、塩、こしょう
などの調味料が並んでいて、
食器棚を開けると
大中小さまざまな食器や
フライパン、鍋に混じって
さとうのごはんと大量のパスタが出てきた。
肉や野菜を買ってきて調理していた後もうかがえた。
なんとなく僕の学生時代のアパート暮らしと
似ているなあと思った。
大阪に勤務することになって
家賃補助が出て
さらには若干給与も上がるらしい。
余裕が出るとすぐ散財してしまうのではないか
少し心配になったが、
日曜日大阪に行く(戻る)のに
新幹線じゃなく夜行バスを選ぶあたり、
金銭感覚が身についてきたのかもしれない。
疲れるからそういう時は新幹線にしな!
という妻に、
夜行バスで外を眺めながら
BUMP OF CHICKEN聴いているとすごくいいんだ、
というあたり、
これも僕に似てきたような気がする。
大阪は若い女の子たちが数多くいる部署らしい。
落ち着いたらみんなでドライブに行くそうで
本人も楽しそうだ。
思えば新入社員のとき
毎週末になると夏は海に、冬はスキーにと、
会社の女の子たちを誘ってはドライブに行っていた僕。
そんなことも僕に似ていると思ったが、
そうこう遊んでいた女友達の一人が妻になった。
そこは別に似なくてもいいと思うが、
自分にはしっかりした人じゃないとダメだと思っているあたり、
僕よりもしっかりしていてほっとした。
どうも僕を長年見ていて
自分も僕に似ているのを察し
これじゃダメだと思ったのだろう。
いい反面教師になったいたということだ。
大きなリュックを背負う背中に
シングルライフを満喫しなさい、と
LINEした。
翌朝も良く晴れた朝だった。
ベランダに出て
朝顔のプランターを覗いたら、
すっかり枯れた枯れ葉の中で
紫色の朝顔が一輪咲いていた。
7:30。
ちょうど息子を乗せた深夜バスが
大阪駅に着いたあたりだ。
morning glory!