週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

ゲレンデで食べたらうまいオムライス@「キザシステーション」(富士見町)

週末日曜日のランチは

久しぶりに八友(八ヶ岳の友達)のOさんご夫婦と

ご一緒しました。

 

Oさんは長野県富士見町の住人です。

いつもは北杜市まで来ていただいているので

今回は富士見でランチをすることにしました。

 

「ここは僕が八ヶ岳に着た頃にアルバイトした

スキー場のレストランを統括していた人が

独立してやっているんですよ」

そうOさんに紹介されて行ったお店は

キザシステーション富士見」という

カフェバー&グリルです。

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場所は富士見駅前にあります。

お店には駐車場がないですが

駅の横に3時間まで無料の大きな駐車場があるので

是非そちらをご利用下さい。

 

お店は客席のほかバーカウンターらしき席や

ちょっとした富士見の案内や雑貨があるコーナーが

ごちゃりとしていますが、

そのごちゃり感に若い熱気を感じてしまうのは

ここが富士見町の賑わいを創り魅力を発信する

ベースキャンプになろうとしているせいかもしれません。

ボサノヴァなのかフュージョンなのか

静かに店内を流れる音楽に

妙にほっとします。

 

スパゲティ、ピザ、カレーなど

およそ定番の洋食メニューが揃っていますが

僕もOさん夫妻も

偶然にも何故か3人ともオムライスを注文。

そのふっくら卵とケチャップの色合いが

インスタ映えしていたせいかもしれません。

 

これがそのオムライス。

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写真以上にぷっくりまんまるお月さん。

見た目以上にボリューミー。

味はというと

ケチャップ味はそれほど濃くなく

卵もふんわり柔らかく

とてもやさしくマイルドな味付けです。

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食べ物に”ガッツリ系”と”癒し系”があるのだとすると

間違いなく後者だろうな・・・

なんて思いながらパクパク食べて行ったら

意外にもその量に腹が驚き始めました。

始めは癒し系、

でも食べていくうちにガッツリ系になっていくという

実は奥の深いオムライスだったのです!

 

もう一つ特筆すべきは

付け合わせのサラダです。

シャッキシャキの瑞々しい地場野菜のサラダに

自家製野菜ドレッシングとルパーブドレッシングを

好きなだけかけて食べられます。

ドレッシングの酸味と野菜のシャキシャキ感が

口の中でジューシーに弾けます。

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見るともなく外を見ると

雪が舞っていました。

ふとスキー場のロッジで食べるランチを思い浮かべました。

 

朝からめいっぱい滑って

ようやくたどり着いたランチ。

手袋を脱ぎスキー靴のバックルを外して

ガチャガチャと音をたてながら

トレーに乗せた昼ご飯をテーブルまで運ぶ。

一息ついてむさぼるように食べたカレーライス、

もしくはスパゲッティ。

味なんてわからなかったけど

なんだか妙にうまいと思ったあの時の記憶。

疲れて冷たくなった体が

内側からあったまって

ぼうっと風呂上がりのように眠くなったけなあ。

 

大人になってスキーなどにも行かなくなり、

スキー場のカレーなんて今になったら懐かしいなあ・・・

なんて友達と笑ったことがあったけど、

その時の記憶がおいしさを携えて蘇ってきました。

 

その空想上にあった味に出会った気がしました。

 

隣のテーブルでは

毛糸の帽子をかぶった女性二人組が

彼氏や結婚のことで

楽しそうにおしゃべりしていました。

こんな僕にも

こんな時代があったっけなあ・・・。

 

ここは富士見パノラマスキー場と

富士見高原スキー場に挟まれた街。

スキー客が減って街はひっそりとしていますが

一つ扉を開けると

その熱気と味はいまだに健在です。