週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

発酵文化が詰まった大人のテーマパーク@「道の駅発酵の里神崎」(千葉県神崎町)

東京で過ごした週末でしたが

土曜日にひとり千葉県の神崎(こうざき)町というところに

ドライブに行ってきました。

ちょっと聞いたことのない街かもしれませんが

「寺田本家」という自然の発酵にこだわった酒蔵が有名で、

その発酵をテーマに街づくりをして

近年密かに話題を呼んでいる街です。

先だってコロナで陰性の結果が出たものの

急にからだにいいものが食べたくなって

行ってしまった次第です。

 

神崎は酒ばかりでなく豆腐や醤油、納豆、ケーキ、

甘酒、ドレッシング、肉、魚、パン・・・など

いろいろな発酵食品が楽しめる街です。

そういう食品を一堂に会した場所が

「道の駅発酵の里神崎」です。

www.hakkounosato.com

”発酵市場”があり、

ここに来ればおよそ神崎の食は全部体験できるのではないでしょうか。

僕はまっすぐここを目指しました。

 

到着したのはちょうどお昼。

目当てのランチはというと

この道の駅の中にあるレストラン「オリゼ」。

ここの『豚の味噌麹焼き定食』というのがおすすめだというので

外食ではあまり注文することはないメニューですが

あえてそれを注文しました。

これがその『豚の味噌麹焼き定食』(¥980-)です。

 

神崎産の味噌と醤油麹で作るソースを

豚肉に絡めて焼いたそのお肉はというと

めちゃ柔らかくて肉汁(油)が絶妙にうまい。

途中でレモンをかけたらフレッシュな引き締まった味に変わって

同時に2種類の味を楽しめました。

 

この定食がほかにすごいのは

小鉢やみそ汁にも神崎の発酵マジックがあるということです。

 

写真の右上からご紹介しますと

まずはこの豆腐は「つきの豆腐」という

神崎で獲れた在来種の大豆で作った豆腐で

もちろん添加物は一切なし。

その味はというと、甘い!

冗談抜きで甘いのです。

それもとても強い甘みです。

もちろんそれは味の濃さにも繋がっていて

豆腐の角に頭ぶつけては死なないけれど

豆腐にうまさにもう死んでもいいと思わせるチカラがあります。

 

次に納豆ですが、

「こうざき納豆」という地元産の大豆を使った納豆で

大粒で白っぽい色が特徴ですが

柔らかくてネットリ感が強く、

スーパーで普段買う80円程度の納豆とは全然違う!

しょうゆとかからしとか何もいらない。

ショップでは人気NO.1の商品らしいです。

 

そして納豆の下にある味噌汁はというと

地元で獲れた大豆を発酵させた味噌で作る味噌汁で

キャベツとワカメというシンプルな具材でしたが

暑い夏ほど体のほてりを冷まし

寒い冬ほど冷えた体を温める、

そんな染みわたり方をするおいしさでした。

 

非常にバランスよくお腹を満たした僕は

レストランを出て”発酵市場”に行きました。

ショップには神崎特産の発酵食品がびっしりと並んでいます。

お盆は娘と孫、息子が帰って来るので

この発酵のうまさを味合わせてやろうと

いろいろ買ってしまいました。

甘酒を使ったバームクーヘン「糀バウム」、

豆腐を半年麦味噌で漬けた「ねむらせ豆腐」、

レストランで食べた「豚の味噌麹漬け」、

そしてもちろん寺田本家の自然酒「五人娘」も。

 

この道の駅はとても明るくてきれいで

そこそこ広く、

子どもを遊ばせるような緑があるわけではないですが、

とてもファミリーが多かったのには驚きでした。

同時に

こういうテーマ性のある道の駅は

とても大人が楽しめる場所だと思います。

発酵というと地味なテーマのように思えますが

麹菌は日本の「国菌」であり、

日本は世界に名だたる「菌大国」でもあります。

そう考えると夏休みの真ん中の混雑時期に

これだけ空いているテーマパークは

他にはないのではないでしょうか?

 

この夏、是非お勧めです!