週末は雑木林に囲まれて

八ケ岳に魅せられて、週末は八ヶ岳南麓で暮らしています。東京と行ったり来たりの暮らしの中で感じたことや考えたことを綴ります。

夜の7時半のサイゼリア風景

お盆の連休を前にした

仕事帰りの今日。

仕事仲間と二人で軽く一杯だけやって帰ろうと

近所のサイゼリアに入りました。

お店は空いていましたが

ところどころのテーブルに若者のグループがいて

笑い声が聞こえます。

僕らは階段を数段上がった窓の方の席に案内されました。

その窓際にはおひとり様用のブースみたいな席が並んでいて

大通りが見渡せる

ちょっと長めのいいカウンター席なのですが、

そこには若い女性が止まり木に止まった鳥のように

黙々とお酒と料理を楽しみながら羽を休めていました。

 

多分みなそれぞれ仕事が終わって家に着くまでの間なのでしょう。

ビジネスのスイッチをオフにして

プライベートのスイッチをオンにする

ほんの僅かな暗闇の時間と静かに向き合っている、

そんなふうに思えました。

 

この瞬間って誰にでもあると思います。

そして誰もがあまり他の人に見せたくない

瞬間だと思うのですが、

ここサイゼリアには

すっぴんの暗闇をさらけ出せる

妙な安心感があるのでしょう。

 

そこそこ明るい店内。

ファミレスの庶民性。

ほったらかしにされたかのような接客。

窓から見えるクルマとビルのネオン。

嘘でもいいから

その瞬間だけでもいいから

人との関係を切ってくれる

ここは都会の女性のオアシスなのかもしれません。

 

こういうところのこういう時間に

本当の日本の内面が現れてくるのかもしれません。