先週末、
山小屋の雑木林で
山椒の実が採れました。
妹夫婦が東京のベランダで育てようとしていた苗木でしたが
思うように育たず、
半分枯れかかった木を持ってきて
2年ほど前にイチかバチか植えたものでした。
雑木林の比較的日の当たる西側の場所に植えたら
あっという間に根付き、スクスク成長し、
僕の腰の高さぐらいにまでなったのですが、
それにつれて少しずつ実もなるようになり
ついに収穫に至ったというわけです。
実は赤くなっていました。
その実を採って風通しの良いところへ放っておいたら
翌日には殻が割れて黒い種が顔を出し始め
1週間もたったら
小さな花が咲いたように開ききっていました。
この黒い種を殻から取ります。
こちらが殻。
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そしてこちらが種です。
使用するのは種ではなく殻のほうです。
殻のほうをすり鉢に入れて・・・
ひたすらすりつぶすとこうなります。
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何といっても醍醐味はこの瞬間にあります。
いきなりツーンと山椒の匂いが鼻を突いてきました。
この匂い、市販の山椒と同じような匂いですが、
それは飼いならした猫と野良猫の性格の違いにあるような
根本的な違いをはっきりと感じ取れました。
人間などに決してなじむものか!と言わんばかりの
反抗的な匂いであり、
ちなみにほんのひとかけを口にしたら、
その瞬間舌がしびれて
しばし口がいうことをきかなくなりました。
ああ、これが山椒というものなのか・・・!
生まれて初めて本物の山椒を知りました。
東京のマンションのベランダで
枯れかかった苗木でしたが、
ダメもとで雑木林に植えたら
野生に帰って2年で立派な実をつけました。
恐るべし自然のチカラ。
せっかく残った黒い種ですが
試しに齧ってみたら
なんの味もしませんでした。
せっかくなので
ポットに植えて育ててみようと思います。
夢が広がる秋の収穫となりました。